代表取締役CEO 長田 龍
上海の大学卒業後、NHN（現 LINE株式会社）に入社し、その後Retty株式会社、株式会社ミクシィを経て、2014年にトラベルブック株式会社を設立。
早速ではありますが、起業のきっかけを教えてください。
もともと中学生の頃から起業したいという漠然な思いはあったのですが、大学卒業後はお給料が高そうという理由でNHNに入社しました。当時はWebにも疎く、mixiやFacebookを使い始めるのも遅かったんですけどね（笑）。
その後、旅行が好きだったということと、インターネット業界にたずさわる中で、旅行の比較・クチコミサイトをスマホ化したいと思い始めました。
海外旅行をする時に、ガイドブックを複数持参するのは大変ですし、スマートフォン一つで旅に出られたらいいなと思ったのです。旅行のマーケットは成熟していますが、オンライン化が進んでいないので、今後伸びる大きなマーケットだと感じました。
実際に、旅行にまつわるサイトはWeb化されてなく電話で予約をしていた時期でしたので、ビジネスチャンスを感じ、ベンチマーク先だったフォートラベル社の津田氏にコンタクトをとらせていただいたことが始まりです。
これまでに、苦労されたことなどはありますか？
そうですね、まず起業して８ヶ月目の時が最大の危機となりましたが、当時高田馬場の家賃14万円のマンションで事業を行っていましたが、預金が6万円になったことがありました。
その時は、サイト自体がまったく伸びずに、知り合いの個人ブログよりもアクセスがなかったのではないかと思う程でした。
その時は、投資していただくことと同時に、SEOが効き始めたのかその後に伸び始めて、次の調達をするにまで至りました。
また、その頃に社員を増員し始めたところ、管理もしきれない状態になってしまい、40人程退職に至ったこともありますね。現在はその数よりも少ない人数でやっていますが、生産性は3倍くらいあがっていますし、売上も倍以上になっています。
貴社の強みとしていることは、どのようなことになりますか？
旅行サイトにおいて、インスピレーション、情報収集、予約、現地利用、帰国後のフェーズがある中で、別々のサイトは多くありましたが、当社ではインスピレーションから予約までをワンストップで提供しています。
競合となるようなサイトもありますが、当社は様々なサイトや会社とも提携をしており、数も多いのでリアルな最安値が出ることが特徴です。
また、音声検索や文章もオリジナルにこだわり、文章の使い回しは一切していません。
情報収集においては一番力を入れているのですが、wifiのレンタルの仕方や、例えば台湾の九份への行き方も電車やバス、道のりや料金などすべて掲載しており、時差も地図上に登録されている国はすべて対応しています。
他社にはない情報までも提供しているのですね。
今後、目指していることはありますか？
ワンストップで旅行ができる世界をつくっていきたいと思っていますが、旅館や宿泊施設などは自社集客が難しい会社もありますので、我々のサイトをご利用いただき、お客様に対してベストプライスの提供を一緒にしていきたいですね。
また、旅行をするお客様には、「スマホとパスポートだけで旅行」ができるようにしていきたいです。そうすることで、旅行の回数が増え、週末旅行なども気軽に行ける世界になってほしいと思っています。国内旅行だけでも再発見はありますし、旅行をすることで、心が豊かになり発想も変わることがあると思っていますので。
それらのことを実現するために、どのような方と一緒に働いていきたいですか？
当社は、権限を付与し様々なことにチャレンジしてもらっていますので、失敗しても次に活かしてもらったり、学習意欲の高くチャレンジ精神が強い人と一緒に働きたいですね。
Webに疎い人でも、代理店で働いている方でも、当社に来ていただくことで他業界のエッセンスとうまくシャッフルさせて、より良いサービスをつくっていけると考えています。
私も、起業家集団をつくっていきたいと思っていますので、強みをつくり、いろんなことに挑戦し、起業のステップアップにもしていただきたいですね。
最後に、メッセージをいただけますか。
これから独立する方は、自己資金だけでなく、ベンチャーキャピタルからの出資で独立するという選択肢も持ってほしいと思っています。自己資金ではない分ブレッシャーはかけられますが、自分一人で考えて行動するより100倍成功確度は上がると思います。
また、投資をしてもらえるだけのビジネスプランということでお墨付きもいただけますし、今の時代だからこそ、出資をしてもらい独立する方法も選択肢の一つにしてみてください。
「トラベルブック株式会社」を詳しく知りたい方はこちら
http://corp.travelbook.co.jp/