ジェーティージー華信株式会社
代表取締役 高鵬

1989年に来日し、日本語学校で日本語を習得。東京学芸大学教養学部修士課程(中退)を経て、1992年に格安航空券販売の事業を開始し、ジェーティージー華信株式会社を設立。1999年東京都知事登録業登録。2013年日本観光局中連協指定社認定取得。
個人海外旅行や法人業務渡航の航空券やホテル手配、また中国・東南アジアに向けたハンドキャリーを始め世界に展開中。ビジネスでの中国出張が急増し、2004年に上海支社を設立。
日本の文化が大好きで、全日本空手道連盟公認三段取得。

早速ではありますが、高社長が旅行業にたずさわることになったのは、どのようなきっかけがあったのでしょうか?

私は、1989年に学生として日本語を学びに日本に来日しました。その後、貨物の運送やハンドキャリー通関の事業を始め、学生交流会などをつくり、学生向けの情報提供や中国の食品や本などを販売していました。
その際に、中国に帰る時の飛行機のチケット手配を依頼されることが多く、当時はインターネットも携帯電話もなく、手数料2,000〜3,000円で手配をしておりましたので、大変需要がありました。
その後、チケット手配会社を探した上で相談し、チケット代理店として事業化しました。社員数もどんどん増えたため、会社設立に至りました。

チケット手配の先駆けとして、ご経営されてきたのですね。
長年、お客様から利用していただいている魅力は、どのようなところにありますか?

そうですね。お客様としては、サラリーマン、主婦、学生と様々であり、時間帯や目的も異なりますので、それぞれのニーズを引き出すこと。またサラリーマンの場合は、出発時間やどの航空会社になるかが重要となりますので、それらのニーズを読んで提案をしています。
また、旅行や仕事など目的が異なる中で、お客様の希望に応じてチケット発行をしますが、高いものからそうでないものまで、お客様が選べる状態をつくり、お勧めをしていますので、そういった点でリピートにつながっているお客様が多いと考えています。

これまでご経営されていて、苦労されたことなどはありましたか?

インバウンドを強化し始めた頃ですね。法人企業となると後払いとなるため、運転資金に影響が出てしまったことは、苦労しましたね。
今後は、インバウンドが増える業界ではありますので、何か面白い企画を考えて提供したいと考えています。すでにスキーツアーや釣りやバイクツアーは大人気です。日本でスキーをしたいという中国の方は多くいますが、日本はスキーや温泉などが様々な場所にあり、日本の文化もみれますので冬のツアーを企画したいと思っています。それらは、日本の特別な魅力だと思いますので。

例えば、どのようなことを考えていらっしゃるのでしょうか?

日本と中国の文化交流は実現していきたいですね。
日本と中国の絵や書道の文化は近いと思いますし、旅行だけでなく、日本の趣のある文化を展示し、文化交流を提供していきたいと思っています。
また、お客様の満足度をあげ、口コミを増やしていくことは大事にしていきたいと考えています。
どの会社も同じ情報はもっていますので、対応が大事だと考えています。例えば、日本を訪れる修学旅行団体に対して、お寿司や着物など日本の体験をしてもらうことは普通だと思いますので、他社とは異なるポイントとして、花道や茶道など日本独特の文化や空手道や柔道などの武道を提供することで、喜ばれると思います。
そのため今後は、当社も学校や法人企業をよりターゲットとしています。

今後、「旅」をする方や業界に対する想いをお聞かせください。

今後、航空機の発券や予約、ツアー手配など、お客様の立場を考えてすべて対応できなければならないと思っています。
当社では、中国の富裕層に対して、交通手段も船やヘリコプターなど使っていただきたいと思っていますので、スペシャルで高級なプランをつくって提供していきたいと考えています。
また中国には、日本の方に行っていただきたい素敵な場所がたくさんあります。上海などメインどころではなく、その他良いところがたくさんありますので、面白いところに行って、視野を広げて欲しいと思っています。

「ジェーティージー華信株式会社」を詳しく知りたい方はこちら
http://www.jtgkasin.co.jp/