株式会社IACEトラベル
代表取締役社長 西澤重治

就職活動時、大手旅行会社の内定を断り、当時社員10名程のIACEトラベルに入社。
2000年に創業者から後継指名され、現職に就任。今では、出張マネジメントを得意分野とする旅行会社として、国内外含め社員数400名の企業に成長。

西澤社長が、旅行業にたずさわることになったきっかけを教えて下さい。

私自身、旅行といえば修学旅行くらいで、社会人になるまで飛行機にも乗ったことがありませんでした。ただ、海外に対して憧れがありましたので、単純に旅行会社に入れば海外に行けるのでは?と思っていました(笑)。
また、大手の組織の中で仕事するよりも、将来、自分で旅行会社を興したいという気持ちを強くもっていたため、何でも経験できそうな当社に入社を決めました。

より良い会社にしていくために、心がけていることはありますか?

社員に自主性を持たせるようにしています。例えば、仕事をやらされていると思えば、お客様より1つ質問されたらその返答だけで終わってしまいますが、自ら能動的に動ける社員は、1つの質問に対して複数提案をしています。自主的であればこそ、相手の立場になって物事を考えることが可能なのです。
自主性を持たせるために、社員の提案を商品化したり、若い段階から責任ある立場を担ってもらうなど、チャレンジを積極的に推奨しています。「一生懸命やった上での失敗は仕方ない、次に活かしていければ1回目の失敗は咎めないので思い切って仕事をしてほしい」といつも社員には伝えています。そういったチャレンジする環境の中で、自己成長し、更に自主性が育まれるというプラスのスパイラルが生まれていると感じています。

今までのご経営で、苦労されたことはありますか?

2001年9月11日のアメリカ同時多発テロの時ですね。あの当時はアメリカ方面の販売が主だったので、24時間キャンセルの電話が鳴りっぱなしで、売上もしばらくは半減しました。最初のうちは対応に追われ、考える余裕もありませんでしたが、数日経ったころ、この先どうなるのか?不安感と危機感が襲ってきました。
ちょうどその年に社長に就任したばかりでしたので、タイミングの悪さに挫けそうになりましたが、「9.11が起こったから…」を理由にするのは絶対に止めよう、愚痴は言わない、と腹を決めて、「ピンチはチャンスに」というスローガンを掲げ、今やれることをやろうと社員に呼び掛けました。当時は海外旅行専門店というのが当社のウリだったのですが、国内旅行をやったり、外国人に販路拡大したり、社員一丸となって取り組んだ結果、その年は増収で終える事ができました。
自身の一念を定めること、一致団結すれば1+1が2以上になることを実感した社長就任の初年度でした。その経験があるからこそ、今があると思っていますし、ここまで成長を遂げることができたのも社員の努力の賜物です。

それらのことを経て、毎年黒字化を達成されているとのことですが、今後はどのようなことを目指されていくのでしょうか?

当社は、航空券を扱う物販でもなく、航空会社への代理予約の役割でもなく、自らがサービス主体者と考え、BTMシステム(手配・経費精算システム)のソリューションや、24時間サポートなどのサービスをご提供し、お客様より好評頂いております。
「旅」を通して取引企業様を応援する会社を目指し、パートナーとして、安心、便利、価値を提供し、新たな価値を生み出していくとともに、海外地域でのサービス拡大にも注力していきます。

それらのことを実現していくために、今後どのような方と一緒に働いていきたいですか?

「小さなことでも希望ややりがいを持てる人」です。希望ややりがいは誰かに与えられるものではなく、自ら創り、得るものです。日々を惰性で過ごす人、希望をもって過ごす人、1日1日の差はわずかでもそれが5年、10年経てば大きな違いになります。
日々の業務をただこなすだけでは成長は望めません。些細な事でも具体的なゴールイメージを持つ事が大切です。そのイメージを持つ事が高いモチベーションに繋がり自身の成長を加速させます。見識を広げ自らがやりがいを創り出せば仕事も楽しくなりますし、そういう想いを持つスタッフと切磋琢磨していきたいですね。

最後に、メッセージをいただけますか。

旅行業界は異業種の参入もあり生き残ることは決して容易いことではありません。だからこそ自社の強みを持ち社員一人一人もそれを自信とすることが重要です。
当社は、TMC(トラベルマネジメントカンパニー)として、企業様の規模に関わらず、「出張の最適化」を実現をすべく、企業様側に立ったサービスを提供していきます。システム強化だけでなく、自社スタッフが一貫した対応をしていることも強みであり、他社にはない迅速な対応と、速やかな情報提供を可能にしています。
今後更に頼られる存在になり、そして必要とされる企業になる為、お客様の声に耳を傾け一層充実したサービスの提供を目指していきます。今後もIACEトラベルにご期待下さい。

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https://www.iace.co.jp/