株式会社エボラブルアジア
代表取締役社長 吉村 英毅

1982年生まれ。大阪府箕面市出身。
東京大学 経済学部経営学科 卒業 経営管理と金融工学を専攻。
大学在学中に株式会社Valcom(2009年10月株式会社旅キャピタルに吸収合併)を創業。
2007年 株式会社旅キャピタルを共同創業し、当社代表取締役社長に就任。
2018年 株式会社エアトリ(旧称 株式会社DeNAトラベル)代表取締役社長に就任。

吉村社長は、もともと起業を考えていたのでしょうか?

はい、大学時代から社会に影響力のある人間になりたい、自分で起こしたビジネスを大きくしていきたいと考えていましたので、大学3年生の時に起業をしました。
当時は様々な事業を行っていたのですが、在庫を持たない、ビジネスチャンスを見出しながらもニッチな市場であったオンライン旅行が形になってきたところで、現在の取締役会長である大石と共同創業という形で経営統合したことが、エボラブルアジアの誕生のきっかけです。

統合してからこれまでに、苦労したことはありますか?

3、4年目の頃はキャッシュフローが厳しかったですね。資金決済が早く、入金見込みが生じた場合に多額の資金が必要となりますので、捻出には一番苦労しました。
商品を仕入れてサイトに流すことで資金化するようなビジネスでしたので、利益の積み上げが必要でした。もともと小さいサイトを運営していましたので、大手に参画してもらうことは難しくOEMを強化していきました。そうすることで、プロモーションコストがかからず、その分営業を強化することができたのです。

それが現在のオンライン事業拡大につながっているのですね。
どのような点が選ばれているのでしょうか?

我々は国内線を主軸で展開しており昔はニッチな市場だったのですが、現在では国内線をセレクトしたことが強みとなっていると思います。
これまでは大手航空会社2社で比較する必要がなかったのですが、規制緩和で航空会社が増えたことにより、現在では16社までに広がり検索ニーズが増えています。
それに対し、国内の航空会社とのパイプが太く仕入れを一番の強みとしていますので、OEMネットワークで約1000社程に提供をしています。

それ以外にも事業展開していると思いますが、どのようなことをされているのでしょうか?

ITオフショア開発は、現在ベトナムに約1000名のエンジニアがいます。現地における人材確保はリソースを割き採用にこだわっていますので、上位5%の人材しか採用していません。今後は、ベトナムの中で拠点を増やしていくことも考えていますが、3000名くらいの規模にして、東南アジアだけではなく世界でトップを目指していきたいですね。
訪日旅行事業については、ホテル手配をするランドオペレーター業やwifiレンタル、両替や民泊事業を展開しています。これらはどこに集客ポイントをもっていくかという点が今後重要なってくると思います。
また、投資事業はベンチャーやIPO企業を対象としており、M&Aや親和性の高い企業に投資をしています。

今後は、どのようなことを目指しているのでしょうか?

終わりなき成長を目指していきたいです。既存事業は市場も大きく、その分野に成長が見込めるのであればチャレンジし続けたいです。
例えば、訪日事業は現状ではニッチな市場ですが、外部環境の変化によって伸びる可能性がありますし、競合がいないので、それぞれの分野で最大手の会社になっていくことを目指していきたいですね。
アジアが経済圏における変化をビジネスチャンスと捉えていきたいと思っていますので、オンラインは人の移動、オフショアは仕事の移動と捉え、アジアを代表するリーディングカンパニーを目指します。
事業はすべて「人」だと思っていますので、ビジネスをグロースするためにスピード感をもって素直に貪欲に働ける人と一緒に仕事をしていきたいですね。

最後にメッセージをいただけますか。

OTA(Online Travel Agent)は競争過多だと思いますが、旅行業界自体は大きな市場であり、スキマビジネスだと思いますので、インバウンドとも絡めてチャンスのある業界を一緒に盛り上げていきたいです。

「株式会社エボラブルアジア」を詳しく知りたい方はこちら
http://www.evolableasia.com/