株式会社エムアールシージャパン
代表取締役 瀧井 龍馬

埼玉県生まれ。トラベルジャーナル旅行専門学校卒業後、株式会社国際ホリデイ入社。
法人営業を経て、株式会社エムアールシージャパンへ出向後、正社員として入社。マレーシア専門旅行会社として、仕入交渉から営業、顧客対応に従事。
その後、2004年に株式会社エムアールシージャパン取締役を経て、代表取締役社長に就任。
現在20社からなる旅行業界の中で、独自の「専門性・専門分野」を持つ旅行会社任意団体「旅専」事務局も兼任。

早速ではありますが、瀧井社長が旅行業にたずさわることになったきっかけを教えて下さい。

幼い頃から旅をすることが好きで、小学生の時に親の財布からこっそり1000円を抜き取り、友達と一緒にプランニングして、電車に乗って小旅行をしたりしていました。
子供ながらに、乗り物が好きで、昔でいう分厚い時刻表をみながら、どの電車に乗って、どこに行き、何を食べて、といったスケジューリングを立てることがとても好きでした。
そのことから、高校卒業後は旅行の専門学校に進学し、一般旅行会社の国際ホリデイ社に入社しました。その後マレーシア専門という柱を持つ、エムアールシージャパン社に出向し、正社員となりました。

その時の出向がきっかけとなり、現在に至るのですね。

そうですね。エムアールシージャパン社に出向したのも、当時、一般旅行会社の航空券手配や社員旅行手配などの業務に限界を感じ、マレーシアに特化しているところに興味を持ったのです。
会社自体は35年の歴史があるのですが、マレーシア官僚のご子息が日本留学中に、自国の観光資源であるダイビングを広めたいということで立ち上げた会社が元のようです。その後、先代の社長同士が親交があったこともあり、前社の業務を当社が引き継ぎ、マレーシア専門旅行会社となりました。

マレーシアに特化している点が、貴社の強みとなるのですね。

そうですね。大手の旅行会社も専門のセクションを作り始めているとは思いますが、日本で「マレーシア」に特化している会社は、あまりないのではないかと思っています。
当社では、ジャングルや小舟でいく島など、お客様が手配しにくい場所やマニアックに作り上げた商品などを情報発信することで、差別化しています。
また、当社をご利用いただくために、まずはご紹介いただいたお客様へのパフォーマンスとそれに対する信頼をいただくことを意識しています。
小さい会社だからこそできる最大限の力で、お客様に対してどれだけのことが提供できるかが重要だと思っていますし、それができているからこそ今があると思っています。だから、帰国された方にはインタビューをし、お客様の声を聞いて良い事もお叱りの言葉もすべて掲載しています。

マレーシア以外の国の対応などは、考えているのでしょうか?

マレーシア以外の国も対応したことはあるのですが、専門性が薄れてしまいますので、今では積極的に展開はしていません。他国まで広げると、マレーシア専門店の柱がぶれてしまい、信頼度も下がります。旅行業からの人脈を生かして、今後はマレーシア中心とした派生事業の展開を考えています。
現地の情報を発信し続けることで、マレーシアの魅力に一人でも多く気づいてもらう取り組みはしていきたいです。

これまでのご経営において、危機などはありましたか?

2013年に、フィリピン側から数百人規模の武装勢力が侵入する事案が発生し、ダイビングツアーの一般募集ができなくなり、売上が6割程減少したことがありました。
当時、従業員の整理や役員報酬減額、銀行借入などで一時対応しましたが、平行してマレーシアとの人脈・紹介により訪日旅行、不動産視察、留学旅行など新たなマーケットを開拓していきました。
これらも、今までダイビング一本で、他事業やサービスは積極的に展開していなかったのですが、このタイミングで多方面からお声が掛かるようになりました。私自身も、今まで見えていなかった新しい旅行マーケットに気づかされました。

今後は、どのようなことを目指しているのでしょうか?

現在、マレーシア専門の旅行会社として確立している訳ではありませんので、社会に認められるまで引き上げていきたいと思っています。
例えば、マレーシアのトータルコーディネートやコンサルティングなどを行うことで、「マレーシアについて困ったらここ」といった、日本で唯一のマレーシア専門旅行会社として確立していきたいです。
そのために、最優先でマレーシアが好きな方、旅行業について先入観がない方、異業種出身または大きく物事を捉えられる方と一緒に働いていきたいですね。

最後に、メッセージをいただけますか。

現在、旅行業界はオンラインエージェントとローカルエージェントとで二分化しています。オンラインとは、ITシステムにより渡航手配を完結させるシステムエージェント。ローカルとは、従来の企画や営業手配を人の手で進める店舗型エージェントです。
航空券やホテル宿は今までは物流であり、オンライン化が一般的になった今では、旅行会社の価値を認めてもらうことは、とても大変です。
しかし、旅行は人が動く業界ですので、外部との接点を異業種と”力”を合わせ多くもつことで、業界成長も無限に広がっていくと思っています。
そのため、従来の旅行商品が「物流」化している今だからこそ、「人の移動交流」を創造することが、これからの旅行業界のあるべき姿ではないかと思います。

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http://mrcj.jp/