株式会社TonTon
代表取締役 今川 博貴

高校卒業後に5人の仲間と事業を立ち上げた後それぞれの道を歩み、その後広告代理店に就職。そこでの貯蓄を原資に沖縄のホテルをM&Aし、売上を10倍以上にしてバイアウト。
その資金を資産として、管理する会社として株式会社TonTonを設立。
2012年より飲食業をスタート。現在では、不動産事業、ドローン事業などを展開

今川社長は、様々なご経験をされていますが、どのようなことがきっかけで起業に至ったのでしょうか?

私自身が起業をしたかったというよりも、仲間と一緒に事業をやりたかったので起業をしました。19歳の時に事業を立ち上げて現在でも複数の事業がありますが、私個人としては0から1をつくりあげることが好きなのだと思います。
ただ、当時は事業資金のために軽トラックを買って、廃品回収をして、資金をつくるというまさに自転車操業でした。だから途中で事業をストップして、彼らと集結することを約束し、別々の道を進むことにしました。
その後、私自身もフルコミットで広告代理店の営業をして、稼げるようになったタイミングで沖縄のホテルのM&Aの話がきて、全財産をつぎ込み1年近くで売上を10倍近くにして、バイアウトしました。その資産を管理する会社として、株式会社TonTonを立ち上げたのです。
この時も何をやるか決めてはいなかったのですが、事業も経営も「誰とやるか」が大事だと思ったので、当時の5人のメンバーとあと2人を集め、営業が得意ということから不動産と飲食で勝負することにしたのです。

起業してからこれまでに、苦労されたことはありますか?

起業するまでは危機の連続でしたが、お金がなかった時期はそれはそれで充実していました。お金で幸せは買えないと思っていましたし、仲間がいたからここまで来れたと思っていますので、だから経営理念も『“人”儲け』と掲げています。
今の世の中では、社会のために何ができるかということを考え続ける必要があると思っています。また、頭がいいから優秀という訳でもないと思いますし、「人」としてどうあるべきかという道徳心を身につけた人が優秀だと考えています。だから、当社では挨拶も強制はしていませんが、自然と文化になっているのです。

飲食の事業を始めたのは、どのようなきかっけがあったのでしょうか?

飲食と不動産は、土地の神様という観点で相性がいいと思いますし、不動産事業を行っていると、それらの情報や価値も分かってきますので連動していくことがあると考えたのです。
また、飲食店を出すとその土地の人とつながりがもてますし、そこからの情報が集まってきます。実際に、店舗でお客様の声を聞くことができ、リアルタイムで評価をいただけることに魅力を感じたからです。
お茶漬けの業態を始めたのは、競合が少なく、メディアにも取り上げていただきやすいと思ったからですね。

今後目指してることはありますか?

上海でもう1店舗オープンをする予定で、上海から香港までの間のエリアでフランチャイズを募る予定です。
そのエリアは、ごはんにお湯をかけて食べる風習があるそうです。お茶漬けは平安時代から伝えられてきたものであり、健康なファーストフードだと思っています。当社がお茶漬けを海外に展開した初めての会社として、責任をもって広めていきたいと考えています。
また、日本は人口の割には飲食店がありますし、これから人口減少が予測されている中で、今後は日本ではなくアジアを視野に入れて展開していきたいと考えています。アジアを制するものは世界を制すと言われていますし、中国で勝てなければ他アジア諸国で勝っていけないと思うからです。
それらのことを実現するために、海外志向が強くも独立志向が高い人と一緒に働いていきたいですね。

最後にメッセージをいただけますか。

起業は一心同体であり、あれこれ考えるとできないと思いますし、考える前に起業し走りながら考えることをお勧めします。その際に、責任は120%自分にあると思いますし、その責任が自分の考えや思考をより掘り下げてくれると思っています。
ただ雇われて働くよりも、自分の人生を生きているという感じの鼓動が聞こえるようになりますし、本当に充実します。また、一人では何もできないと感じることもあるかと思いますが、「生かされている」と思うのが経営者であり、結果は後からついてきますので、まずは行動することが大切です。

「株式会社TonTon」を詳しく知りたい方はこちら
https://tonton-inc.com/