Mixologist株式会社
代表取締役 北添 智之

1968年宮崎県生まれ。銀座の有名なバーで修行後、バーの立ち上げや、各メーカーの商品開発・顧問などに参加。
2005年にMixlogist株式会社を設立、代表取締役に就任。

早速ではありますが、どういった経緯で独立されたのでしょうか?

もともと、バーで修行をしていた頃から、独立したいという想いはありました。
「飲食業をしたい」とは思っていなかったのですが、20歳の時にバー業界で有名な方をテレビで知り、思い切ってお店に行ったのですが、その時にバーの魅力に圧倒され、興味を持ったんです。
その方について5年程修行させてもらい、その後、33歳の時に独立しました。

北添社長は、ミクソロジストの第一人者と伺いましたが、どのようなきっかけで関わることになったのでしょうか?

「ミクソロジスト」とは、Mix(混ぜる)ologist(学者)の造語で、今までバーテンダーの概念を越え、自由な発想からカクテル(商品)を作りだすバーテンダーのことを言います。基本的に、大地から出た植物を飲材としてふんだんに使用したカクテルが中心となります。
もともと各メーカー様から商品開発の依頼を受けることが多くあったのですが、当時知り合いのフランス人の方から「君のような仕事をする人たちをミクソロジストというんだよ、ロンドンにはそういった組織が出来ている」と聞いたのです。
それから興味を持ち、会社を改めて作り直した際に会社名をMixologist社とし、活動致しました。

それらをきっかけに、ミクロソジストを広めることになったのでしょうか?

そうですね。各企業、メーカー様とのお仕事の際はミクソロジストという概念をもとに活動をし、日本においてのミクソロジストという概念を定着させました。
特にNYで人気を博していた、グレイグースウォッカというラグジュアリーウォッカが日本に入ってくる際に、ブランドアンバサダーに任命され、ブランドと共にミクソロジストという概念を全国に広めました。

店舗を持ってからは、何かこだわりやコンセプトなどはありますか?

店舗は業態によって異なりますが、基本的なフィロソフィーは変わりません。
もともとは青山本店がそうなのですが、看板もなく、外からどこにお店があるか全く分からない、メニューも置いていないお店が好きです。
出店場所によって業態やコンセプトは当然変わります。
例えば、羽田空港国際線ターミナル店におきましては、お客様の70%近くが外国のお客様ですので、日本の素材をしっかり打ち出した店舗コンセプトのカフェ&バーです。
日本橋店は、マンダリンオリエンタルホテルと同じ三井タワービルの地下鉄の入り口に位置しており、美と健康意識の高い方々がお客様となりますので、店内はNY調のモダンな佇まいにし、日本の素材にこだわり無添加の商品の提供をさせていただいております。
最初にお話をさせていただきました青山本店は場所柄、プライベートなお客様が多くいらっしゃるので個室中心の店舗です。
近々、経年劣化で古びた店内を少し綺麗にします。その際に特にテラス席は、青山エリアとは思えない一年通して“ 外 ”でリラックスできる空間にする予定です。

今後、ますます発展していかれると思いますが、どのような方と一緒に働いていきたいですか?

自らエンジンとなり、独立を目指している方ですね。
独立をするために、足元をしっかり照らし、進むべき道に導くことが私自身の役目だと思っています。
新たな事業展開も、それぞれのキャリアアップの場と捉えられるメンバーが揃ってから、取り組むべきことだと考えています。

今後は、どのようなことにチャレンジしていかれるのでしょうか?

今年で50歳になるのですが、以前からこの年齢になったらやると決めていたことがあるので、それにチャレンジします。もう時間は限られているので、全て同時にやるしかないという気持ちです。
その為にも現在のMixologist社においての社長職は今期で退任し、来期から会長職に就くことになっています。
これから10年計画で、地元宮崎での事業立ち上げを考えていますが、それには専門知識が必要となりますので、頑張って勉強したいと思っております。
また、シンガポールの会社では来年展開を考えていますので、それも私の大きな目標でしたので、全力で取り組んで行きたいと思います。

会社としては、どのようなことに取り組んでいかれますか?

2019、2020年と国内においての店舗展開も考えております。
出店誘致をいただき検討する中で、単純に利益追求をするのではなく、「なぜ、私どもがその場所でご商売をさせていただくのか?」という意味を深く考え、それが見えた時に“ 自分らしさ ”を表現できる最高のお店をつくっていきたいと思っております。
新しいことにはチャレンジしていきたいですし、バーテンダーのみではなく色々な専門の方と一緒に、よりお客様のニーズに答えられる店舗作りをしていきたいと考えています。
「おはようございます、こんにちは、こんばんは」から「ありがとうございます」とご挨拶をさせていただくまでの時間、私たちがやるべきことを更に考え、お一人お一人に最高のお時間をご提供できる店舗を目指します。

最後に一言お願いします。

飲食店は、仕事の内容が細かく生業としていくにはモチベーションをどこで担保するかが難しいと思います。
お酒を扱う商売ですので自制心が弱ければ溺れてしまったりと、一般的にネガティブな面も多々あります。
しかし、そういったこと以上に自身が飲食店のこと、美味しいものを提供し、それを召し上がった方が喜ぶ姿が本当に好きかどうか、ということだと思います。
本当に好きな方でしたら、最高に魅力のあるお仕事だと思います。

「Mixologist株式会社」を詳しく知りたい方はこちら
http://www.mixologist.co.jp/index.html