株式会社FOOD ARCHITECT LAB
専務取締役 本多 慶司

スポーツ関連の専門学校を卒業後、23歳まで水泳のインストラクターとして、スポーツ教育や選手育成に従事。
その後、東京のダイニングバーで7年間にわたり店の運営を学び、店長職も経験。
2010年に株式会社 FOOD ARCHITECT LABに入社。専務取締役に就任。

飲食業にたずさわることになったきっかけを教えてください。

専門学校時代に飲食店でアルバイトをしていたのですが、そこで働くスタッフと一緒に汗を流し、みんなで成長していく喜びを分かち合うなかで、自分の天職が飲食であると気づいたのです。忙しい時を乗り切り、目標をクリアしていくことももちろんですが、純粋にお客様に喜んでもらうことを提供していきたいと感じました。
私は、もともとスイミングスクールで子どもたちに水泳を教えていて、人に何かを教えたりするのが好きでしたので、今度はマネジメントとして飲食業にチャレンジしました。

お客様に喜んでいただくために工夫していることはありますか?

1番は、商品開発を妥協しないことです。様々なジャンルを織り交ぜた料理や他のお店ではなかなか食べることのできない料理を提供したり、ちょっとしたひねり、工夫、一手間を加えることなどにこだわっています。
そういった取り組みが、お客様がインターネットでお店の情報を見つけた時やコースで次の料理を待っている時の「どんなものがでてくるのだろう?」というわくわく感やドキドキ感に繋がると考えています。

店舗展開をしていく上で、こだわっていることはありますか?

会社として「日本一のドリームメーカー」というビジョンを掲げているのですが、入社してくれた人には積極的に独立をしてほしいと考えています。だからこそコンセプトを「魅せづくりは店づくり」としており、通常だと店舗の出店が決まってから人集めをするかと思いますが、私たちは出店を希望する人がまずいて、人ありきの出店をしています。そうすることでその人のこだわりや人間性が店の個性になり、魅せづくりにつながります。
また、ミッションは「三世代顧客志向」で、自分の子どもや孫が大人になっても食事やお酒を飲みに来られるような長く愛される店づくりと、コミュニケーションの接点ができるお店を目指しています。

なぜ、独立を推進していらっしゃるのでしょうか?

若い時にしか出せないバイタリティーを存分に発揮して、20代前半の早いうちに挑戦をしてもらいたいと考えているからです。
また、独立したいと考えている人はなんとなく会社に帰属している人よりも強い意志があるので、会社に属している間も全力で働いてくれていると感じているからです。

今後はどのようなことを目指していますか?

3年以内に会社から独立していく人を20人ほどは輩出していきたいですね。
これまでは「小さくて強い小箱主義」という店舗展開のスタイルをとっていましたが、同時に、この会社で働き続けたいという人の夢も叶えたいと思い、大きな箱にも挑戦し、ブランド化することで国内外に展開していこうと考えています。
三世代以上続く店づくりを続けると同時に、永く続く企業づくりもしていきたいです。

それらを実現する中で課題としていることはありますか?

独立したい人を経営者として育成することですね。
独立を推進するといっても無責任にやらせることはできませんので、1店舗目は業務委託オーナーという形をとり、経営者の見習い期間をつくっています。その期間は支援をし、貯めたお金で2店舗目を出店し、そこから本当のチャレンジをしてもらっています。
そのようにして生まれる2,3店舗目も三世代以上続く店にすることができるよう、見習い期間のうちにしっかりと経営者に育て上げられるようにしていきたいですね。

今後はどのような人と一緒に働きたいですか?

独立したい人を応援していきたいので、1番は独立心と野心が強い人ですね。
独立のためには個性が大事となり、その個性が自分のお店の個性になると思っていますので、論理より行動が必要だと考えています。
独立がすべてではないですが、飲食業全体が平たくなっている中で、私たちは自分の個性が店の個性となるような店づくりをしており、入社してくれた人が自分次第で個性を活かして楽しい未来を描けるような場にしていきたいですね。

最後にメッセージをお願いします。

飲食業は可能性が秘めている業界だと思います。私もホールスタッフとしてスタートしましたが、そこで働くことを通じて飲食以外の仕事に出会うこともたくさんありましたし、商売感覚が身につくので自分次第で様々な選択肢を広げることができると思います。
また、生活の基盤となる衣食住のなかで、衣はネット通販が主流になってきて、住は個別化が進んできている中で、食はまだまだ人と人によってつくられるものだと思います。
日本にはチップの文化がありませんが、それでもおもてなしの精神をすごく大切にしていて、その面白さは普遍的ですね。飲食業はブラックというイメージがあるかもしれませんが、それを打破して業界構造全体を変えながら面白さを楽しんでほしいと思います。

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https://food-architect-lab.com/