株式会社テイクファイブ
代表取締役 遠山 和輝

東京都生まれ。慶応大学卒業後、商社のイトマン株式会社に入社。
その後、1993年に株式会社テイクファイブを設立。
現在では、9業態と海外エリアにも展開中。

遠山社長が、飲食業にたずさわるようになったきっかけを教えてください。

もともと、将来自分で事業を起こしたいという思いは持っていました。母親がお店を経営していましたので、手伝っていた時に感じた「人に喜んでもらえる」ということに嬉しさとやりがいを感じたことがきっかけです。お客様のみならず、従業員の方や自分以外のすべての人喜んでもらいたいと思ったのです。
幼い頃から東京で育ちましたので、学生時代から都心をまわっていたり飲食業が身近にあったこともあり、飲食店を経営したいと思ったのですが、大企業へ入社し経験できるのも新卒の時しかないと思い大手商社に入社しました。
その後、英語学校での語学勉強を経て、起業をし、縁もあり表参道のRED PEPPERをオープンしました。

開業してから苦労したことなどはありますか?

狂牛病が起こった時ですね。焼肉業態も運営していましたので売上も7割減となり、その状態が約1年半続きました。赤字店舗を閉め、一部黒字店舗も閉める決断をしました。
ただ、この狂牛病がきっかけで、PLだけでなくBSのことも考えて経営を行うようになりましたね。オープンから5年くらいは夢や勢いで突っ走ってこれましたが、数字的観点からも経営的にみるようになり持ち直すことができました

店舗づくりにあたり、こだわりなどはありますか?

QSCが基本としてありますが、料理、サービス以外にデザインも重視していますし、そのバランスを大切にしています。キラーコンテンツはありますが、その中でも季節のお料理を追加したり、来店されたお客様が楽しんでもらえるような雰囲気に気を遣うなど、それらが重なることでバリューになるのだと思っています。
また、我々の店がその各地域で財産になるような店舗づくりを心がけています。
お客様に喜んでもらうためには、社内の人が良い状態で接客することだと考えます。だからこそ社員には「なぜやるのか」ということをその都度浸透させ、社員に幸せになってもらうことを一番大切にしています。
飲食業は「お客様のため」が最終的に「自分のため」であると思わないとできないと思っています。自己実現を図るという意味合いでは、自分たちの成長やスキルアップもそうですし、人の喜びを自分の喜びに変えられることだと思います。そのためには従業員の状態がいいこと、従業員満足度が高いことが大切だと思っています。

今後は、どのような展開を考えられているのでしょうか?

まず日本でつくったものを海外に広げていきたいですね。焼肉業態であればジャパンクオリティを世界に広げていくこと。日本の飲食に関わる人が世界でも活躍出来る様になったらいいなと思っています。
また、日本においては働きがいのある会社をつくっていきたいです。より自己実現を図れる環境を整えていき、社員同士がもっと活発に会話をし、活躍できるような会社にしたいです。
そのうえで、外食産業の地位向上を目指していきたいです。

具体的には、どのような組織でしょうか?

社員の考えていること、やりたいことが実現でき、挑戦していけるような組織にしたいです。今後はオーナー企業からパブリックに移行していく時期ですので、従業員に役割を与えていきたいと考えています。
そうすることで、事業を単に横展開するのではなく、その国の料理や文化を強みとしてより楽しい事業でありお客様が喜ぶ事業を展開していきたいと思っています。

それらのことをどのような人と実現していきたいですか?

飲食が好きな方はもちろん、人を喜ばせることが好きな方ですね。食にはたくさんの文化がつまっていますので、何かこだわりをもった人とそのような表現ができる人と仕事をしていきたいですね。

最後にメッセージをいただけますか。

ITの発達などからますます混沌とした時代になる中、レストランというある種アナログな仕事は貴重な仕事になっていくと考えています。美味しいものを食べる、大切な人と食事を一緒にする、みんなでワイワイ楽しむ。そんなお客様の大切な時間に、お客様に喜んでもらいたいという気持ちとありがとうという感謝の気持ちをもって取り組んでいきたいです。

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http://www.take-5.co.jp/aboutus/