株式会社ORIENTAL FOODS
代表取締役 米田 勝栄

東京都生まれ。TVドラマの「HOTEL」に影響され、専門学校を経て、都ホテル東京に勤務。バーテンダーの全国大会に出場し、銅メダルを獲得。海外などいろいろな飲食店を経験。
縁あって「東洋大学」の学生食堂内に3店舗とそれ以外にバルを2店舗経営。
2006年に株式会社ORIENTAL FOODSを設立。

早速ですが、創業に至った経緯を聞かせてください。

もともと渋谷で小さなバーを運営していて、その際に昔から付き合いのある恩師から大学内にある店舗の立て直しの話を受けたことがきっかけです。
当時、最低売上3万の売上を最高16万にも伸ばし、お客がまったく来なかったところから、行列ができる店になったんです。
けれども、そのお店は結局撤退することになり、突然職を失い、路頭に迷った私に同じ恩師からまたその大学のお話をいただいたのが、会社設立のきっかけですね。

米田社長は、飲食業にて独立を考えていたのでしょうか?

もともと何かしらで独立はしたいと思っていました。
せっかくのチャンスをいただいたので、死にものぐるいで頑張りましたね。右も左も分からない私に、いろいろな方々が手を差し伸べてくれました。
就職してからずっと飲食店で働いていたのですが、一時期サラリーマンをすることがあり、その時に飲食業から離れて気づく魅力がありましたね。そこで、やっぱり自分には飲食店しかないと心に決めました。

それは、どのような気づきだったのでしょうか?

もともと、接客が好きだったというのはありますね。バー出身だったので、カウンターを挟んでのお客さんとのやりとりが多かったのですが、カウンターがあるのとないのとでは、会話の仕方も変わりますし、コミュニケーションをとる上での不思議なツールだな、と思っていました。
様々な業種の方や、有名人、経営者など、こんなにもいろいろな方々と深い話ができるツールはなかなかないですよね。
テーブルだとそうでもないのですが、「カウンター」という一枚の板を設けることで、コミュニケーションにおいてのロックが外れるんですよね。

米田社長は、飲食というよりも、コミュニケーションを大切にしていたのですね。

そうですね。「コミュニケーションの場」をつくっていきたいと思っています。
世の中にはいろいろな食事や空間を提供する飲食店がありますが、お客様からすると、飲食店はコミュニケーションのツールの一つとして飲食店があると思うんです。
ただ単に「ご飯を食べに行く、飲みに行く」ことなら何でも良いと思うんですが、そうではなく、「誰と何を食べに行くか」が大事だと思っているんです。
だから、笑って食事ができたり、「あそこのお店、楽しかったよね」という、食事を通して気持ち良い時間が過ごせるコミュニケーションの場所を提供していきたいですね。

店舗づくりで、何かこだわっているポイントはありますか?

コミュニケーションをもうけるために、秘かに「カウンター」という不思議なツールを入れるところですね。
調理の臨場感はもちろん、直接話ができるので、スタッフ一人一人の持ち味を出せ、お客様との時間を気持ち良く過ごせる空間にできるツールだと思います。

各店舗のコンセプトなどはありますか?

弊社では、「FoodFood Project〜風土でつながるフードプロジェクト」として、食べ物で各地域や人をつなげていくことを考えています。例えば、生産のプロと販売のプロが協業する淡路島カレーだったり。まさに、人と人との繋がり、”コミュニケーションツール”が大切だと考えております。
また、「東京闇市ワインショップ」では、世界47カ国以上150種類以上のワインを取り扱っています。ニッチなワインが多いのですが、それにも理由があるんです。
「ワインで世界を旅をする」として、単純にワインを売るのではなく、その国の文化を伝えていくこと。世界と日本各地のワインを通じ、その国の文化を伝え、地域社会に貢献することを考えています。

どんな方と一緒に働いていきたいですか?

「興味力」がある人ですね。「興味力」って造語なのですが、簡単にいうと何事にも興味を持つことですね。私自身が、何に対しても興味を持ちますし、吸収していっています。
いろいろな方々と話をするのがとても身になりますね。なので、飲食店は食を通して、いろいろな方々とコミュニケーションがとれるので、まさに一石二鳥ですね。
興味をもてない人間は、成長できないと思っています。何事にも興味を持てる人は、何かしらの目的がある人だと思っていますし、その目的によって、働き方や育て方も異なっていきますので、根本では「興味力」がある人ですね。

最後に、次の一手を教えてください。

まずは、「FoodFood Project〜風土でつながるフードプロジェクト」を通して、事業拡大し、地域社会と全世界が活性化すればいいなと思っています。47都道府県だけではなく、47カ国とのつながりを持ち、フード(風土)や文化をつなげて発信していきたいと思っています。地域社会貢献だけでなく、世界活性化ですね。
組織としては、事業拡大に向けて、役割の明確化をしています。店舗だけでなく、財務や経理、営業など、どこが弱くてもダメだと思いますので、それぞれのプロを育て、組織化していきます。また、働き方に合わせた飲食店を考えています。これは今後展開していくことですが、レストラン・フードコート、フードトラック等をうまく活用しながらも、働いてくれる人たちに合わせた事業を展開していきたいです。

「株式会社ORIENTAL FOODS」を詳しく知りたい方はこちら
http://www.orientalfoods2006.net/index.html