コクー株式会社
代表取締役社長 入江雄介

1979年生まれ。神奈川県出身。
19歳で起業、 20歳でSI企業にてエンジニアとしてキャリアをスタート。
2008年に第2創業としてIT事業を創業。その後、EXCEL女子、RPA、デジタルマーケティング、不動産テック事業など、人財×デジタル領域の事業を立ち上げ、2019年2月に新たにコクーを創業、代表取締役社長に就任。

事業内容について教えてください。

当社は、「人財」×「デジタル」を軸に、「ITインフラ事業」、「EXCEL女子事業」、「デジタルマーケティング事業」、「RPA(Robotic Process Automation)事業」、「REALVOICE事業」の5つの事業を展開しています。

「EXCEL女子」という事業が気になります。

ありがとうございます。「EXCEL女子」は、「ワンランク上の事務サービス」をキャッチコピーに、Excelやマクロを駆使できる当社の正社員をクライアント先に派遣する事業です。というのも、「ITエンジニアレベルまでとは言わないけど、一般事務より少し高度な作業をしてほしい」というお客様の声から、”ITに強い事務”という人材にニーズがあるのではないかと考えました。そこで、都内の約412社を対象にアンケート調査をしたところ、66.5%の企業が「Excel」のスキルを持つ人材を求めていることが分かりました。

そこから、当社独自の研修プログラムを開発し、ITスキルの高い人財を育成。異業種からの転職者や事務職未経験の方も多く在籍しています。

起業のきっかけを教えてください。

19歳の頃、勢いだけで一度目の起業をしたのですが、その当時はパソコンもろくに触ることができず、ITも全く知らない状態でした。当時は、インターネットバブルの時代で、これから先はITを知らないとダメだ、と感じたことを機に最初の会社は潔く畳むことを決意。20歳でSIerの仕事ができる企業に入社しました。

そこでは、さまざまな企業の案件に関わらせていただき、成長を感じる毎日の一方で、業務上、クライアント先へ常駐することになるため、自分の所属する会社のメンバーとのコミュニケーションが希薄になることに課題を感じていました。同期や仲間と今携わっている案件について話すことはもちろん、交流すらほぼありませんでした。

そういった経験から、業界特有の課題を解決したいと思い、2008年に第2創業として前身会社を立ち上げ、2019年にコクーを創業しました。

これまでに苦労したことはありますか?

前身の会社を立ち上げたのが2008年4月なのですが、その年の秋にリーマンショックが起こりました。その影響でいくつもあった契約が全て白紙となり、目先の仕事がなくなる状態に不安で押しつぶされそうでした。

この先、会社として生き残るためにどうしたらいいかを考えた結果、軌道に乗っていたITインフラ事業に特化することに。この分野だけは他社のどこにも負けない、我が社がNo.1だ、という売り込み方をすることで社会に認知していただけました。また、ITインフラに関わりたいという優秀な社員も集まってくれたおかげで会社を存続させることができ、今では5つの事業に拡大しています。

今後はどのように事業を成長させたいとお考えですか?

少子高齢化が進む日本で、女性がイキイキと働き活躍できる社会の構築は急務だと考えます。当社は、全従業員の内76%が女性です。そのため、女性社員が働きやすいよう、一人ひとりのライフステージに合わせたサポート制度や休暇制度を設けて、子どもがいる女性社員が安心して働ける環境づくりもしています。

今後は、常に現場の声を汲み取りながら、女性が活躍する社会の実現に向けて人財の育成を行なっていきたいと思っています。

起業を志す人へメッセージをお願いします。

人間誰にでも共通していることが3つあります。それは「人は必ず死ぬこと」「人はいつ死ぬか分からないこと」「人生は一度きりだということ」。1度きりの人生、たとえ失敗することがあったとしても、その失敗は無駄ではありません。失敗しても次に繋げて生かしていくことと、常にチャレンジしていくことを忘れないでください。もしもやりたいことが見つからない、という人は今の自分の周りをよく観察し、課題を見つけることから始めてみてはいかがでしょうか。

「コクー株式会社」を詳しく知りたい方はこちら
https://cocoo.co.jp