新田ゆい行政書士事務所
代表 新田 優伊

東京大学法学部、神戸大学法科大学院卒業。
弁護士事務所にてパラリーガル、一般企業法務部を経て、新田ゆい行政書士事務所を開業。
子育てをしながらも、女性行政書士として活躍中。

早速ではありますが、行政書士として独立を目指したきっかけを教えてください。

大学では法学部で学んでいたのですが、女性が社会に出る上で資格を持っていた方が良いと両親に言われたことがきっかけで、法律に興味を持ちました。
卒業後には司法試験を目指してロースクールにて法律を学び、パラリーガルを経験して、会社に属すことを考えた時にもともと企業法務に従事したかったので、一般企業に就職後、最初は営業部を経験した後、法務部に異動となりました。その時に、行政書士の資格を取得したのです。
その後、出産を経て再就職をすることになるのですが、就職活動と子供を預ける先を探す活動を同時にしていた時に、保活では就職先を先に見つけるように言われ、就活では子供の預け先を先に見つけるように言われ、これはもう「雇ってくれる人は自分しかいない」と思い、独立することを決めました。

独立してから、苦労したことはありますか?

それまでの子供を預けるための活動が一番大変でしたので、独立するにあたってはそこまで大変だと思うことはありませんでした。
すでに開業されている女性士業の方の話を聞くことで、同じような思いや境遇の方々がたくさんいることを知り、また異なった気持ちで開業への意識が高まったことを覚えています。
女性士業の団体などもありますので、そういったところで話を聞くことで、自宅開業だと孤立しがちですが横のつながりがもてることは私にとってはとても良い機会となっています。

主にどのようなサポートをされているのでしょうか?

個人や中小企業など法務部をもたない会社やフリーランスの女性に対してリーガルチェックや交渉方法などのサポートを行っています。
小さい企業であっても取引において契約をすることはもちろんありますし、女性でもフリーランスの方が増えているなかで、そういった方々を守る法律がなく、その代わりとして契約書がありますのでリーガルチェックの支援をしています。
例えば、依頼者のほとんどが法律をご存知でないケースが多いので、ニーズがどこにあるのか、またその場合には何の契約書なのか細かく確認をしたり、違法にならないようにするための方法などを伝えるようにしています。

女性のお客様が多いのでしょうか?

そうですね。女性のフリーランスの集まりに参加していることもありますが、女性の方のご依頼は多いですね。
基本的にはお会いすることは少なくメールやSNSでの連絡が多く、打ち合わせをする上では、対応する側としても女性の方が適しているのではないかと考えています。
在宅で仕事をしていますので、メールも24時間対応し、お客様からのニーズにも即座に対応するようにしています。

今後、目指していることはありますか?

昨今、行政書士でも長年一人で運営されている方も多く、私自身も一人でやっていこうと考えていますので、スキルを磨いてリーガルチェックを強みとしていきたいです。
許認可申請業務にも積極的に参加していきたいと考えていますので、建設業や外国人のビザ取得など展開していきたいですね。店舗型の許認可の場合には、自宅開業をする女性も多いかと思いますので、ニーズに応えていけるのではないかと思います。
また今後、女性のフリーランスも増えていくと思いますので、そういった女性を支援していきたいです。子育てなど家庭の悩みでフリーランスになった人も多く、同じ悩みもあると思いますし、そういった方を守る法律も少ないので是非サポートしていきたいですね。

最後にメッセージをいただけますか。

独立開業は、最初の数年は経営が安定しないためリスクも伴いますが、長い目でみた時には自分の成長にもなりますし、女性にとっても子供といる時間を大事にしながら、自分のキャリアも収入も手に入れることができると考えています。
また、孤立でありながら外部との接点や横のつながりがないと成り立たない業界でもあります。多少ブランクがあっても、資格を取得し開業を経験することで、仕事と家庭を両立しやすいので、女性士業仲間が増えてほしいと思います。

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