内藤KT税理士事務所
税理士 内藤 恭子
大阪大学卒業後、製薬メーカーにて勤務。その後、薬剤師として調剤薬局・病院へ勤務。
第一種・第二種情報処理技術者を取得するとともに、コンピュータソフト作成業務に従事。
1997年より会計事務所に勤務し、2002年に税理士試験合格。2003年に独立開業。

後継者 内藤 達也
東京大学教養学部卒業後、他業種での経験を経て現在、税理事務所で勤務。

早速ではありますが、どのような経緯で税理士を目指されたのでしょうか?

大学時代は薬学部でしたので製薬メーカー勤務を経て、薬剤師になったのですが、自分には合わないことに気づき、結婚と出産を機にコンピュータソフト作成に従事することにしました。そのタイミングで簿記の勉強を始めてみると、簿記の魅力に出会い税理士という職を知ることになります。
もともと数字は好きでしたので、税法なども論理的で面白いと思っていましたし、内藤の特許事務所の経理の手伝いを経て、物事を自身で決定する立場になりたいと思い開業を決めました。

これまでに苦労されたことはありますか?

開業当初から顧客の「自計化」(お客様の会社でコンピュータ入力をする方法)は推進したかったのですが、そのような施策があるということを認知してもらうことには苦労しましたね。
20年頃前から「弥生会計」を使っていましたので、それらを展開するために大手家電量販店で経理入力指導や講師をしたり、複数のメディアにも取り上げてもらったことがきかっけで、お客様からのお問合せが増え、紹介も増えていきました。

現在でも、「自計化」を推進されているのでしょうか?

そうです。当事務所はお客様の9割以上が、自計化をなさっています。
私は開業する前に二ヶ所ほど会計事務所に勤務しました。その時代の会計事務所はコンピュータの導入がいわゆるオフコン(大型のコンピュータ)で莫大な費用がかかり使い勝手の悪いものでした。パソコンが行き渡っている時代になったからこそ、自社で入力する中小企業があってもいいと思い、それぞれで入力していただくことを推進する会計事務所として打ち出したのです。

どのような方法で、推進されたのでしょうか?

お客様の入力の支援をするには、会計ソフトに精通していることが必要だと考えました。多くのソフトを扱うという形ではなく、一つのソフトに特化するほうがいいと思いました。当初は「弥生会計」を推進していましたが、クラウド化が進んだことにより、クラウド化については中小企業に対応することが最も早かった「MFクラウド会計」に特化することにしました。
クラウド会計の良い点は、どこででも見ることができるということは当然ですが、それだけではなく、デジタルデータをそのまま会計ソフトに取り入れることができる点です。このことによって処理時間が格段に短くなります。

お客様に喜んでいただくために、工夫されていることはありますか?

事務所のモットーを「正確に!スピード感をもって!親切に!」としていますので、ほとんどのメールやご質問には特段のことがなければ、一両日中にはお返事させていただいております。
お客様の立場になり、数字からみた経営を分析し誠実に対応しています。誠実に対応することでお客様からの信頼を得て、お客様からの解約もなく、他のお客様をご紹介して頂いております。そしてこのことが、次世代にスムーズに引き継いでいけるとも考えています。
また、自計化により、一歩離れた目でデータを拝見することで税務調査の時の調査官の目に似ていると思います。つまり税務調査で指摘される部分に目が行くのだと思います。そのためかどうか分かりませんが、税務調査での否認は非常に少なくなっています。
また、お客様である社長は若い方々が多いので、後継者は必須となります。すみやかに後継者に移行するためにはある程度の期間が必要となりますので、今がその移行期間であると考え二人体制で対応させていただいています。

今後、目指していることはありますか?

やはり、お客様には経理業務にできるだけお金や労力を使わずに、本業に時間を割いてほしいと思っています。そのためには経理に時間をとられない形での自計化は必須だと思っています。当事務所では自計化のお客様には非常に安価な報酬で設定させていただいております。また、当事務所で入力をしないことによってできた余裕の時間を、経営分析や税法上のご相談(相続税も含めて)に時間を割いています。
今後は息子に引き継いでいく予定です。これまではまったく別の業界を歩んでいましたが、数年前に経理もまったく知らない状態から簿記を勉強し、引き継いでくれることとなりました。あとは、本人の意思に任せていきたいですね。

最後にメッセージをいただけますか。

税理士は、競争が厳しいと思っていますが、苦しい受験期間を経験してきた人は根性があると思っています。だから、独立においても勇気をもって踏み出し、道を広げていってほしいです。

 

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