中小企業診断士 野村 昌平
大学卒業後、IT系企業でシステムエンジアとして従事。
その後、バックパッカーに出て29歳で帰国後、ITベンチャー企業でのソリューション営業に従事、マーケティングも兼務。
その後、中小企業診断士の資格を取得し独立。実践的マーケティングコンサルティングを行い、独立支援や士業をサポート。
早速ですが、中小企業診断士を目指されたきっかけを教えてください。
私は新卒でシステムエンジニアに従事し、その後バックパッカーに出て29歳で日本に帰国。その後IT系ベンチャー企業に、顧客の要件を聞きながら営業に従事しました。
ソリューション営業をしている中で、単なる営業ではなく、展示会やセミナーの企画やメールマガジン作成など、マーケティングの企画なども行っていました。
徐々に業務範囲が広がり、ある種マーケティングの責任者のような存在になってきたことをきっかけに、顧客のことを考えた時に経営についてさらに学びたいと考え、何か明確な目標があった方が良いと思いましたので、中小企業診断士を目指したのです。
当時は独立のことはまったく考えてなく、資格の勉強した時も活かせれば良いと思っていました。中小企業診断士の資格を取得するために、中小企業に訪問しコンサルティングのようなことをしており、これまでのIT企業で培ってきた経験や知識と中小企業診断士の資格が合わさることで、様々な企業の助けになるのではないかと気づいたのです。実際に、実務補習でも顧客からも喜ばれることがありました。
独立後、苦労されたことはありますか？
立ち上げ時期は、一番苦労しましたね。前職でも新規開拓やマーケティングをすることで顧客の結果を出したという自負もありましたので、同じ手法でいけば見込み客も獲得できると思ったのです。
ただ、自分自身の新規開拓が弱いことに気づきましたね。企業にいる時は、社会的信用性や商品力やリソースもありましたが、独立すると共に実績も経験もなくなったことによって、ノウハウもまったく信用をいただけなかったですね。資格をもっているから良いという訳でも、企業で成功した手法を横展開しても通用しないということを痛感しました。
それからは、コンサルタントやプレゼンについて徹底的に学び、成功者から学ぶこともしました。その学んだことを実践して、契約をとるための仕組みがつくれたことにより、売上につながっていくようになりました。
現在では、マーケティングを強みとしているのでしょうか？
そうですね。契約につながるためのセミナー作りを得意としています。セミナーは情報提供をする場となりますが、その提供する情報の価値を与え、講師との信頼構築をすることでセミナーを活用して顧客を開拓していくことをサポートしています。
クライアントはみなさん成果を出していきますが、各企業のマーケティング戦略を立て、その企業にあったコンサルティングを行いますので、その人たちが本当に成果を出す原則原理の部分を提案できるということが強みとなっているのだと思います。
また、自分から押し出すのではなく、相手のリソースや自身で気づいていない問題点を相手に気づかせ、自分の言葉で話してもらうことで納得していただいています。
どのようなことを提供すれば喜んでもらえるかを考え提供していますので、本当に伝えたいことを伝え信頼してもらえています。
今後、目指していることはありますか？
「自由に自分の人生を歩む人を増やしたい」と思っていますので、コンサルタントとして先生と生徒というよりも、ビジネスパートナーや仲間として考えています。
そのため、社労士や士業の専門家がまわりにたくさんいますので、一人ひとりとビジネスを行うというよりも、チームとして中小企業の助けになるようなビジネスを、総合的なコンサルティングとして提供していきたいと考えています。
そのため、社会や企業、人のために貢献したいと思える人や、自分で自分の責任を取り、お金のためとかではなく、楽しく仕事をして行動できる人たちとチームを組んでいきたいですね。
お客様にとっては、どのように考えられていますでしょうか？
より質の高いソリューションを提供していきたいと考えていますので、得意分野を活かしながら企業への貢献をしていきたいと考えています。もちろん、お客様の業績拡大に向けてではありますが、その方々がお客様から感謝され、売上につながるようにご支援していきたいです。
個人が自分たちでビジネスができる人たちを増やし、やりたいことをやりたい人を増やしていきたいです。
最後に、メッセージをいただけますか。
独立する時は、実績がなく知識や経験が少ないという不安はあると思いますが、士業の方はそれまでも勉強をしており、熱心で社会人としての経験もあると思いますので、独立直後であっても経営者に対して何かしらの役に立てると思っています。
独立1年目であっても、その人たちの知識と経験で助けられる人々はいると思いますし、自分の知識を活かして、困っている方々へ価値を提供することで世の中に生かしてほしいです。
だから、不安があれば誰かの助けを借りることもできると思いますし、自分のやりたいことを仕事にして独立して欲しいと思っています。
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