アンパサンド税理士事務所
代表税理士 山田 典正

千葉県生まれ。大学卒業後に税理士試験に専念し、2008年に都内大手税理士法人に就職。
その後、2015年に山田典正税理士事務所として独立。
2018年に、アンパサンド税理士事務所に社名変更。
補助金支援において創業補助金採択、ものづくり補助金採択の実績を有し、生産性向上設備投資促進税制の申請支援、資金調達支援、事業承継支援、上場企業の税務顧問等、多数の実績を有する。

早速ではありますが、税理士を目指したきっかけを教えてください。

私は大学時代、音楽活動をしていたこともあり、卒業するまで就職活動もしておらず、最初は漠然と音楽関係の仕事に就きたいと思っていました。ただ、いざ大学を卒業する段階になると、モチベーション含めて自分は音楽の仕事に向いていないなと思った時に、母親に仕事の相談をすることにしました。
私は自分が関わった人たちに出来るだけ多く良い影響を与えていきたいという人生観があり、税理士でもある母親から、税理士は顧問という形で中小企業の経営者から仕事だけでなく子供・家族・人生の相談を受ける仕事であるということを聞き、一人ひとりと深い付き合いができる職業である税理士を目指し勉強を始めたのです。
一度きりの人生ですから自分の納得する形で仕事をしていきたいという想いが強く、そういう意味では最初から独立するつもりで税理士は目指しました。

独立のタイミングは、何かきっかけがあったのでしょうか?

最初は税理士法人に入社し、人間関係もよく、きちんと評価もしてもらえる環境で、尊敬が出来る上司もいるとても良い事務所でした。今でもたくさんの元同僚とつながっていて、定期的に会って情報交換をしたり飲みに行ったりしています。ずっとこの事務所で働き続けることも真剣に考えましたが、やはり一度きりの人生で自分の成したいことに挑戦しようと思い、独立を決めました。
私は、お客様である中小企業と近い距離で密接に関わり、より経営の深いところで支援をしていきたいと考えていました。会計業務はその企業のお金の流れなどの非常に重要な情報が全て把握出来ますし、税理士は経営者の方と非常に密接なコミュニケーションが取れるチャンスがあって、ただ会計や税金の話だけをしているのは勿体ないなと漠然と考えており、中小企業に対してどれだけ付加価値の高いサービスが出来るのかを追求したいという想いが強かったです。

独立されてから、苦労されたことなどはありますか?

実は心から苦労したことや大きな危機という事は思い当たるものがなく、本当にたくさんの素晴らしい方とのご縁に恵まれたお陰で、比較的順調に事業を拡大できていると思います。
ただし、独立初年度については資金的に危機を感じた頃はありました。前職については自分の納得する形で辞めたいという想いが強く、辞めるまでほとんど独立のための時間を使っておりませんでした。税理士は顧問業務という形で固定の収入が入ってきますので、軌道にのると非常に安定するのですが、逆に税理士を切り替えるとしてもタイミングは大体決算を終えた後ですので、収入が安定するまで時間が掛かりました。
あとは事業自体を早期に拡大していきたいという拘りもないので、あくまで1社1社のお客様に対して満足して貰えるサービスを提供することを最優先しており、お陰様で少しずつ着実にお客様を増やすことが出来ています。

その中でも、貴所の強みとなる点はどのようなことにありますか?

既に触れているように、サービスレベルの高さについては、他の税理士事務所に負けないという自負はあります。
税務に関しても、事業承継を迎える地場の有名企業や上場を目指すスタートアップ企業、さらに既に上場している企業などの税務顧問もさせて頂いており、組織再編、連結納税、相続対策相談など、税理士としての高い専門性をもちながら、補助金、資金調達、財務改善提案、事業計画策定等のコンサルもサービス提供していますし、プラスでお客様に合わせて経営により踏み込んだ話が出来るように心がけています。
理念でもある『お客様の過去(会計)と未来(経営)を紡ぐ』というのは、税務や会計が過去の話である一方で、経営者が語るべき経営は未来の話であり時間軸が異なるという考えから来ています。経営には未来の戦略が必要で、過去の細かい話だけをしていてもあまり意味はないですが、ただ過去のベースがあってこそより実現性の高い未来の戦略が立てられると思います。
また、お客さんとは定期的に会う機会を作ることで、お客様の現状を理解し、サービスの質を高めることは意識しています。

今後、目指していることはありますか?

会計事務所業界の中でサービスレベル日本一と呼ばれるようになることを目指していきたいと思っています。とにかく質の高さには拘っていきたいです。
また、そういう意味では最も支援をしていきたいのが事業承継を迎えている会社です。経営資源において、ヒト・モノ・カネ・情報がある中で、お金の承継だけではなく、モノ・ヒト・情報の部分についてもキチンと整理が出来た状態で承継して欲しい、という想いがあります。
先代社長は経営のスペシャリストで、長年会社を成長させてきた過去の成功体験があるため、どうしてもそこに縛られてしまう所が大きいですが、成功した過去の時代と今の時代は環境が大きく異なります。会社が培ってきた歴史・文化・理念といった大事にし続けなければならない部分もある一方で、環境が変わった現代に合わせて形を変えなければならない部分もあります。
もう一度会社が持っている商品・人脈・技術・人と言った強み・リソースを整理して、後継者に合わせた経営戦略(ブランディング・マーケティング)を再構築する必要があると思っており、それを成して初めて本来の意味での事業承継が成功するものであると考えています。
まだまだ勉強中の身でありますが、それだけのサービスが出来る会計事務所はまだ日本中どこにもないと思っていますので、これが当社の目指すところです。

それらのことを実現していくために、どのような人と一緒に働いていきたいですか?

純粋で自分の強みを磨いていきたいという想いが強い方、想像力が豊かな方です。
当社はサービスレベルで日本一を目指していきたいですが、これは自分だけの力では絶対に成しえないですし、一人が色々なことのスペシャリストになるのは非常に難しいと思っています。ですが、想いを共有した様々な分野でのスペシャリストがメンバーに集まれば、一人では成しえないことで合っても実現が可能であると思っています。
また、想いを共有するという部分では、想像力が非常に大事であり、自分がその道のスペシャリストではなくともどこを目指していくのか、というゴールを共有する必要があります。イメージ力が高いと、相手が考えていることや資料から相互で意図を汲み取りながら意思疎通をはかり、一緒に同じ目標を目指す仲間になって欲しいと思います。
もちろん最初から何かのスペシャリストである必要はありませんので、当社で強みを生かして力を磨いて行ってくれる、そんな職場になれればと思っています。
また、当社では力を磨いた後に独立を選択する方については独立開業の支援も行いたいと思っています。場合によってはのれん分けのように、お客様をそのまま引き継いで貰いたいと思っていますし、逆にそれまでにお客様が自分を選んでくれるだけの信頼関係を築けるように、力を磨いて行って貰いたいです。
当社が目指すコンサルティングサービスでは、「課題をみつける」ことと「課題を解決する」という二つの工程がある中で、「課題を解決する」ことは必ずしも自社で行う必要はないと考えています。独立後もビジネスパートナーとして想いが共有できるメンバーが集まってくれるのであればこんなに嬉しいことはありません。

最後に、メッセージをいただけますか。

中小企業の経営者の方に対しては、経営に関するお悩み事があれば是非一度当社に相談してみて欲しいと思います。もちろん簡単に解決できるものではないことが多いですが、会社としてどうしていきたいのかという想いを共有させて頂き、是非会社をより良くしていくためのお手伝いが出来ればと思っております。
また、一緒に手伝って貰えるメンバーに対しては、自分の強みをみつけて、それを活かしてほしいと思っています。自分と同じことをやるべきだとは思っていないですし、税務知識や対応の仕方、ITコンサル、数字を使ったコンサルティングでも、業界においては平均値以上でこれだけは自分の強みだと思うことをつくって頂きたいです。可能性が広く、こんなに恵まれている業界はないと思いますので、そこに甘んじることなく、いかにパーソナルな部分で自分の質を担保するかだと考えています。

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