村田社会保険労務士事務所
社会保険労務士 村田 淳

早稲田大学卒業後、旅行会社やパソコンパーツメーカーの営業に従事。
その後、株式会社ワークスアプリケーションズにて約100社の顧客に対してソリューションを提案。
2017年に、社会保険労務士事務所として独立。

複数の企業を経て独立されたとのことですが、社会保険労務士を目指されたきっかけを教えてください。

私は30歳頃までは旅行会社で学校向けに修学旅行の営業などを行っており、その後ワークスアプリケーションズ社でシステムのコンサルティング業務に従事していました。その際に、人事給与の領域を担当していたのですが、この分野で目に見える強みを持ちたいと思い、社会保険労務士の資格取得を目指したことがきっかけです。資格取得後は、顧客からより一層信頼いただけるようにはなりましたね。
一方で、私自身が結婚して子どももできると長時間労働は難しく、限られた時間の中で成果を出すことへのプレッシャーにかられたこともありました。
その時に、ちょうどメンタルヘルス関連が話題になり、これからの日本でも対策が必要になると考えたことや、子供に対して生き生きと楽しく仕事を行なっている姿を見せたいという思いから、社会保険労務士としての独立を決めました。

独立してからは苦労されたことなどはありますか?

集客については、あてがないまま独立しましたので、とても苦労しましたね。
試行錯誤しながらではありますが、口コミが重要だという結論に至りました。商工会議所や交流会に出向き、地道に一人ひとりとコミュニケーションをとることで信頼を得て、自分の周りに自分のファンを増やしていきました。
メンタルヘルス対策について目に見える実績の無い私は、最初は前職で得意な「給与計算」を強みにした社労士として営業をしました。しかし、給与計算というのは大手企業だと悩みの一つではあるのですが、零細企業にとっては大きな悩みではないことに気付きました。
また、その頃に問題社員のご相談を立て続けに経営者の方から受けたました。そして、この問題の根っこが、メンタルヘルスの問題と同じく心の動きにあるということがわかったのです。そこで、アプローチの仕方を変え「モンスター社員対策社労士」と名乗るようにしたのです。

現在では、モンスター社員の問題の解決を強みとしているのでしょうか?

そうですね。私自身が管理職時代や独立後にモンスター社員に対峙した経験や、自ら特定の社員に対してモンスター化していた反省から、モンスター社員の問題の解決に力を入れることに決めました。
例えば、就業規則やルールを決めることによって問題行動を起こす人たちに楔を打つことなど、経営者側に立ったアプローチに加えて、産業カウンセラーという立場で問題社員の心理状況にも配慮したアドバイスを行っています。
ここまで特化している社会保険労務士はなかなかいないことからか、遠方からのご相談も多いですよ。

今後、目指していることはありますか?

ブロクやメルマガなどを通して、情報をこまめに発信することを心掛けています。ゆくゆくは出版などを通じて、遠方で問題社員に困っている方でもお役に立てたら嬉しいです。
そのために、カウンセリングの基本である「傾聴」や「アイメッセージ」をわかりやすく伝えたいと考えています。日本の職場にいる誰もがカウンセリングの基本を身につけ、カウンセリングマインドを持ちながら仕事に就くことで、職場のメンタルヘルスの問題は劇的に改善すると確信しています。

企業であるお客様には、どのようなことを目指していただきたいと考えていますか?

「人が休まない会社」をつくってほしいですね。メンタルヘルスの問題で休む人もいるかと思いますが、そのような人が休まなくなれば生産性も向上し、日本のGDPも上がると考えています。
それらのことを実現するために、「中小企業を元気にしたい」と思い、ともに成長していこうと思っている方と一緒に働いていきたいですね。

最後にメッセージをいただけますか。

士業のビジネスは独占業務ですので、一般的なビジネスで独立するよりも恵まれていると思い ます。 だからこそ、士業で独立する人間は、自分以上に大変な思いをしている経営者の苦労に思いを馳せ、そこに寄り添っていくマインドが必要ではないでしょうか。
また、士業の独占業務に甘んじて、それ以上のチャレンジをしない人も多いと感じています。
専門性を高めると同時に、様々なことにチャレンジして、士業のビジネスを盛り上げていきましょう。

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