加藤来特許事務所
弁理士 加藤 来

愛知県生まれ。大学卒業後、技術職を経て、独立。

早速ではありますが、弁理士を目指されたきっかけを教えてください。

特許の業界に入る前は、技術職としてオーディオ製品の電気回路のチェック方法など補修用のマニュアル作成に従事していました。
昨今では、モノを修理せずに新しいモノを買った方が安いという時代になっており、修理用のマニュアルにかけるコストも減ってきていましたので、これまでの経験を活かして新しい道を考えたことがきっかけです。昔からの友人が弁理士の資格取得を目指していましたので、私も受けることにしたのです。
資格を取得することで、お客様に対するアドバイスを行う上で、より一層プレッシャーを感じるようになりました。
独立前に2つの特許事務所で11年ほど勤務しました。実務経験だけでなく、人材育成や営業経験を積み、その後独立しました。

独立してから苦労などはありましたか?

独立してからクライアントがついていた訳ではありませんので、顧客獲得には苦戦しました。独立前は人材育成が大変だと思っていました。後から入った人を育てるにあたり、申請書の書き方や伝わり方について教えることには苦労しましたね。
当たり前のことを当たり前にやることは基本だと思いますが、一番こだわっていたことは、お客様の売上につなげるために、安心してビジネスを行ってもらえるように対応することです。そうすることで紹介にもつながっていきました。

どのようなことを強みとしているのでしょうか?

一番は、申請書の見やすい書き方です。
出願書類を作成するにあたり、例えば一つの発明について10人の弁理士に書かせても違いが出てきますし、どの弁理士に依頼するかによって権利になるかも分かれるものです。
そのため、申請書も図面も見やすく書くようにしていますので、審査官からも「わかりやすく助かる」と言われることが多いですね。

特に工夫していることはありますか?

お客様のビジネス全体を考え、売上を上げるために、特許の権利を取得するのではなく、特許の制度を利用したらどうかという提案を行っています。
特許はビジネスルールの一つであり特許の権利を取得すれば儲かることもありますが、必ず儲かるということではありませんし、特許の権利を取得することで維持費がかかります。また、ライセンス料が必ず得られるかというとそうではありません。
権利取得だけではなく、「申請」をすることによって、見込客を獲得できたり、ライバル会社との差をつけることもできるのです。だから、ビジネスとしてどのようなプラスの利益になるかという観点で話をし、うまく活用してもらえるような提案をしています。

今後、目指していることはありますか?

少しでも私と関わった人たちに、安心してビジネスを行い、売上を伸ばしていただきたいと思っています。
ビジネス展開を考えた時に、特許や商標を知ってて活用する・しないを決めてほしいとも思いますし、権利取得せずとも活用の判断をしてもらえたらと思います。

最後にメッセージをいただけますか。

独立するために資格は必要ですが、お客様目線で、難しい言葉も分かりやすいように伝えることなどが大切になってきます。
また繰り返しにはなりますが、特許や商標はビジネスルールの一つですので、企業にとって知ってて手続きするかどうかが重要で、弁理士の選び方は波長があうかどうかだと考えています。
頼んでみないと分からないこともあるかもしれませんが、価格で選ぶのではなく、サービスやその人との波長のあう・あわないで判断してみてください。それ次第で結果が変わってくると思います。

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