有限会社ワイズ
代表取締役 須藤 誠

都内大手美容室チェ-ンNeoliveに入社、15年経過した2000年に有限会社ワイズを設立。現在、美容室8店舗を展開中。

早速ではありますが、須藤社長の起業のきっかけを教えて下さい。

独立する前は、Neoliveで美容師をしていたのですが、ずっとここで働いていくだろうと思っていたのです。
ある日、肩から指先全体にまで強い腱鞘炎を患い、もう美容師としての未来はないのか・・・と考えていたのですが、そんな時に当時の社長から、「腕は痛くても、笑顔は作れるよな」と声をかけていただき、本部での仕事環境を与えてくれました。
そこから、10年間程経営のアドバイザーを担っていたのですが、15年程経った頃、「独立する時期が来たよ」と打診され、将来の方向性を示してくれたのです。
社長にも協力いただいた部分はありますが、独立して2年後には、自らが経営する美容室「equri」をオープンしました。

なぜ、美容師を目指されたのでしょうか?

高校時代、男性もオシャレをすることが流行っていた時に、自分自身でヘアスタイルをアレンジすることが好きで、自分でパーマをかけることなどしていました。
それと同時に、女性や人の美をつくっていくということと、自分のファッションや美容に対する興味がつながったことが、美容師を目指すきっかけになりましたね。
当時、自分が通っていた美容室の店長に「東京で一番厳しい美容室を紹介して」と尋ねたら、Neoliveを紹介してくれました。幸いにも求人票にも巡り合い、面接、入社となり、通信課程の美容学校に通いながら、連日連夜クレイジーな程に激しく働き、練習にも外部コンテストにも明け暮れました。当時の最年少店長昇格や数々の技術賞、コンテスト賞も獲得し美容漬けの毎日で、とても充実しておりました。

今では、経営の立場だと思いますが、他社ではなく、貴社を選んでいただくためにしている取り組みなどはありますか?

何より「教育」を大事にしております。
『美容師である前に人として問う』と云う基本姿勢があり、スタッフ一人一人の個性と可能性を見極め、人間性も育てていける会社を目指しております。技術や接客だけではなく、人生の基盤をつくる基礎教育の最終学校を目指していこうと伝えています。
その為か、お客様からも「技術がうまいね」という声も頂けますが、「さわやかだね、良い感じの子が多いね、、、」と言っていただけることが本当に多いです。
営業の他にも色々な活動をしております。毎月行われる街の清掃をスタッフ総出で取り組んだり、お祭りに参加する子供たちのヘアアレンジや、老人ホームへのボランティアカットなど地域貢献につながる取り組みも積極的に続けております。
また、来店されたお客様に対し、挨拶だけではなく「握手」を大切にしています。お客様への感謝の意を『握手』で表現した、お迎え入れとお身送りです。この取り組みは開業以来続けていますので、お客様にも浸透するようになり、「また来るわ」とお声掛けいただくことや、お客様の方から握手の手を差し伸べて下さることもあります。

何よりお客様の満足を考えていらっしゃるのですね。

そうですね、これまでの道のりで会社が危機だなと感じることもなかったですね。
何より教育を最優先し、コミュニケ-ションを大切にして来た事もあるのかもしれません。
私から社員との触れ合いや接点も積極的につくり、関わる頻度と信頼関係づくりに向き合っております。ゴルフや社員旅行、海外研修や年間行事なども私自ら企画し最高の内容になるよう努めております。実は、店舗に顔を出すと、「あれ、社長さんですか?」とお客様に声を掛けていただく場面が多く、私のことを知っているお客様が多いんです。それは、スタッフがお客様とのビューティートーク以外のコミュニケーションの中で、会社や私の自慢をしてくれているからです。これは本当に有り難いことです。

今後、目標とされていることはありますか?

目指している具体的な店舗数などは、そこまで考えていないですね。スタッフのやる気さえあれば、店舗数は必然と増えていくと思っています。
サロンコンセプトを明確にし、顧客満足にはより一層の努力をしていきます。麻布十番のエリアにオープンした目的も大使館が多数点在し、外国の方が非常に多いエリアでも有るので、サロンスタッフが英会話にも対応でき、English・OKのサロンに育てていきたいと考えております。
その為、今後も外国の方が訪れるエリアへの出店を考えていることと、海外で働いていた美容師が働ける受け皿をつくっていきたいとも考えています。
海外に興味があり、外国の方を対応したいと思うスタッフは、是非一緒に働きたいですね。

最後にメッセージをいただけますか。

人は誰でも必要とされたい、認められたいと願って生きております。そして常々スタッフさんには、「どんな人生を歩みたいか?」と問い掛けます。
人生は一度きり、今日という日も二度と来ない、ますます多様化する社会の中で自分らしく生きる。好きな職業である『美容師』を通して、自分づくり、社会貢献をし、笑顔や感謝、喜びや温もりを感じられる日々の中で過ごして生きて行きたい。有り難いことに美容師と云う職業は直接お客様から『ありがとう』の声が聞かれる仕事です。
また、お客様に直接触れる数少ない仕事の一つでもありますから遣り甲斐は沢山あります。日々のライフシ-ンはもとより、七五三、入学式や卒業式、冠婚葬祭や成人式など、人生の節目に必ず必要な仕事として美容師がありますね、本当に有り難い限りです。
私たち『equri』の仲間は、好きな美容師の仕事を通して、仲間の大切さとお客様への感謝を学んで成長していきます。
そして、『理念経営』と『有り難う経営』をスタッフ一同で追求していきます。

「有限会社ワイズ」を詳しく知りたい方はこちら
http://www.equri.jp/