株式会社アンジェラックスプランニング
代表取締役社長 大杉 みどり

美容学校卒業後、エステティシャンとして従事。2017年に株式会社アンジェラックスプランニングの代表取締役社長に就任。
2013年のエステティックグランプリにおける顧客満足部門全国1位を皮切りに、6年連続のTOP10、3度の全国1位を受賞。また、2018年には「働きがいのある会社」ランキングにてベストカンパニーを受賞。

早速ではありますが、大杉社長がエステティック業界にたずさわることになったのは、どのようなきっかけがあったのでしょうか?

アンジェラックスは、現会長である母が1987年に創業したサロンです。昨年私が代表を継ぐことになったのですが、もともと私自身は美容師になろうと思っていました。
東京に出て美容学校を卒業しましたが、肌荒れを起こしてしまい、その時エステティックサロンを経営していた母を頼ることになったのです。その際に、ドクターを紹介してもらい薬も何も使わずに、自分の人生が変わる程、肌荒れが治るという経験をしました。
同じように、女性にとって自分自身の人生を変えてしまう程の体験をして欲しい、安心して通えるサロンをつくりたいと思い、エステティシャンの道を目指すようになりました。

会社を継ぐことは、以前から考えていたのでしょうか?

正直、エステティシャンとしてお客様にエステティックを提供し続けていたいという気持ちを長く持ち続けていました。10年以上も自分を信じて通ってくださっているお客様を、スタッフに任せるというのになかなか踏ん切りがつかなかったこともあり、経営を引き継ぐことに対して前向きになれない時期もありました。
ただ、会社としても30年の節目であり、エステティシャンとしての目標も到達していましたので、覚悟を決め代表を担うことになりました。
これからは、経営者の立場としてエステティックの地位向上を目指し、誇りを持って働ける方々を増やしていくために力を注ごうと考えたのです。

経営されてきて、今まで苦労されてきたことなどありますか?

2010年頃に、全店舗の店長が退職し、社員が2人になった時ですね。
私自身、お客様のことを考え過ぎてしまいついてこれないスタッフが多く、結果退職につながってしまったのだと思っています。会社もたたむことも考えました。
ただ、残った2人がそんな私についていきますと言ってくれて、その2人を見てここからは社員のことを考え、彼女たちが活き活きと働ける環境をつくりたいと思うようになりました。
それ以外にも、会社の制度や仕組みも変え、キャリアプランを浸透させ、労働環境も改善させました。一番は、社員がやりがいをもって働くことだと考え、現場とのコミュニケーションも大切にするようにしたのです。
それまでは、仕事とプライベートを分けていましたし、社員とのコミュニケーションもとっていなかったのですが、泥臭く会話し本音を知るようになったことで、彼女たちの夢と会社の夢が重なることを意識しました。

貴社を選んでいただくために工夫していることはありますか?

個性を生かした経営を心がけています。
アンジェラックスでは、接客における紋切り型のマニュアルはないですし、短所を克服するよりも長所を伸ばし、自分らしく働くことを強みにするという方針で経営をしています。自分の得意なことをすると楽しく自信にもなると思いますし、それがお客様にも伝わると思っています。
また、スタッフ同士も仲が良く、チームワークが強いと考えています。家族よりも長く過ごすメンバーですので、一緒に楽しくお客様に尽くせる環境を整えたいと思っていますし、経験と挑戦をさせてあげることのできる会社でありたいと思っています。
お客様からも、「楽しそう、活き活きしてますね」という声をいただくこともありますし、実際にお客様から社員に、お客様の子供が社員として入社して下さるケースもあるくらい、働いてみたいと思ってもらえているのだと思います。

スタッフ様にとっても、働きやすい環境なのですね。
今後は、どのような方と一緒に働いていきたいですか?

現状に満足せず、人に尽くすことが好きということが根底にあり、前に進んでいきたいと思える方ですね。成長していくという社風でもありますし、新人研修でも自分自身でゴール設定して動けるようになることを目指した研修をしています。
また、一人ひとり夢と目標を持ちそれらに向けて切磋琢磨しています。仲間意識が強く、自分の存在や努力が人に影響を与えたり、共に頑張るエネルギーになっていると思いますので、組織としても、一人ひとりが自分の力で生きていける集合体でありたいと思っています。

「自立」ということを大切にされているかと思いますが、なぜそこを強く意識されているのでしょうか?

女性は男性に依存したり、人間関係からコミュニケーションやトラブルが多かったり、感情の生き物だと思いますので、感情に振り回され自分のやりたいことができないという状況ではなく、女性が夢をもって自立できる環境を提供し、彼女たちの望みを叶えてあげたいと考えています。

今後、どのようなことを目標とされているのでしょうか?

今年は、軽井沢のホテルに2店舗オープンします。4月末に「KYUKARUIZAWA KIKYO, Curio Collection by Hilton」に、7月末に「東急ハーヴェストクラブ軽井沢&VIALA」に出店を予定しています。
出店ラッシュでしたが、今後はクオリティをあげていくことに注力していきたいと考えています。そのためには、一人ひとりのレベルをあげていくこと、その上でお客様により喜んでいただくために技術やサービス力を磨いていきます。

最後にメッセージをいただけますか。

エステティックのお仕事は、時には人の人生を大きく変えることができる素晴らしい仕事だと思っています。
国家資格がいらない職種であるからこそ、エステティシャンの皆様には、お客様に精一杯キレイになっていただけるよう、誇りとプライドをもってプロの仕事をして欲しいと思っています。
エステティックは、サービス業ならではの体力勝負の面もありますが、お客様から直接感謝・信頼される喜びを、全身で感じられる仕事でもあります。
エステティックが、より社会に認められ、社会に貢献できる仕事にしていきたいと思っています。人が育ち、人が育てられる、そんなエステサロンが世の中に増え、たくさんの女性が笑顔になれる未来を作れるよう、頑張っていきたいと思います!

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