株式会社長寿乃里
代表取締役社長 宮田 聖士

熊本県出身。不動産営業を6年経験後、美容事業に転身。
2001年に株式会社長寿乃里設立し、化粧品・サプリメントの通信販売をスタートさせる。
親子3世代に渡って末永く愛される正直な企業姿勢でリピート顧客を多く獲得。

早速ではありますが、起業された背景を教えていただけますか。

もともと、20代の頃に美容に関する卸事業を展開しており、営業は強いと感じていたのですが、エンドユーザーに商品がどう伝わっているか見えず、直接提供していきたいと考えたことが大きなきっかけです。
「美」は人間の欲の一つだと思いますが、そういったマーケットは興味がありましたし、「美」を提供し実感してもらうことは、人を豊かにも幸せにもできると思ったのです。
ただ、日本の製品は顧客の欲求に過度に応えてきたことにより今や様々なものがあり、本質的に肌に本当に良いものかどうか考えた時に疑問を感じ、効果のある本来の「美」を追求していきたいと思いました。
モノを売るのではなく、「美」を売り、人を明るく幸せにしていきたいと常に考えています。

貴社の商品を選んでいただくために、取り組んでいることはありますか?

「なぜ、うちが提供しているか?」は考え続けています。うちにしかできない本当に良いものをお客様にお届けするために、商品は原料の調達・生産者探しから始めるためどうしても時間がかかり新商品は1年に1回発売するかしないかです。その代わり、「これ以上の商品はない」という自信をもって世の中に送り出すので基本的に商品の廃盤はありません。1年も新しい商品を楽しみに待ってくださるお客様もいらっしゃることはありがたいことですね。
お客様に満足していただくものをつくるために、世の中にある商品がなぜ認知されているかなど、何にでも興味を持つことが重要だと考えています。それらのことを社員と一緒に考え、つくりあげています。

社員の皆様が良いと思うものを提供されているのですね。

そうですね。当社では社員のほとんどが自社の商品を使っていますが、社員であっても、良いものでないと使わないと思っています。
社員も、自社でつくったものが売れたら嬉しいと思いますし、こだわりをもって従事できると思うんですよね。社員が良いものだと思ったものしか世の中に出していないですし、だからこそ、仕掛けた訳でもないのに自然と伝わり、アットコスメでのランキング1位を獲得したりしています。
社員一人ひとりが本当に良いものだと思い、ご注文のお電話や直営店で直接お話しするからこそお客様にも伝わっているのだと思います。

今までに苦労されたことはありますか?

「人材」に関する課題は、常にありますね。
入社した時と、1,2年経過した後では人も変化しますし、そのような方々が適材適所なのか、もっと伸ばせないのか、ということは常に見ていますね。
どうせ働くなら、自身の実現したいことに向けてやりがいのある仕事をして欲しいと思っていますし、弊社に入社していただいた以上、長く共に仕事をしていけたらと思っています。
自分の不得意なこともあると思いますが、壁に向かって、それを乗り越えた時にはその人にしか味わえないものがあると思っていますし、もし他のステージで働くことになったとしても、その乗り越えた上での延長線上であって欲しいと思っています。

一緒に働く方々も大切にされているのですね。
今後、どのような方と一緒に働いていきたいですか?

今後、何十年も続く会社を継続していくと考えた時に、若い方が担って継承してくれると思いますので、若くて馬力のある、柔軟性のある方々にお任せしたいと思っています。
会社としても、経験をどんどん踏んでもらうステージを提供していますので、自ら発想して動ける方ですね。
頭の良さとかではなく、人を惹きつける人望だったり。リーダーシップのある人には信頼をしてついていくと思いますし、自分だけでやろうとせず他者の声を受け入れながら、自分にない能力のある人と組んで物事を進めていって欲しいですね。

経営されていく上で、大切にされていることはありますか?

そうですね。やはり「お客様第一」に考えていることですね。
「良いものにこだわる」ことも、売るためではなく、お客様に良いものを使って欲しいと思っているからです。お客様の満足度が高くなれば、最終的にモノが動き、拡大していくと思っています。
『人に社会に「正直のタネまき」を』という理念にあるように、今では通信販売中心に商品を提供していますが、通信販売をやりたかった訳ではなく、一人ひとりのお客様に直接商品を通じて想いを届けたかったのです。そのため、卸も介していませんし、同じカテゴリの商品が並ぶドラッグストアなどでも販売しない、直販にこだわりました。お客様の肌やからだを良くするためになぜこの原料なのか、生産者なのかを直接説明し納得して使っていただきたかったんです。
お客様にとことん好きになってもらえるように正直で誠実な商品づくりをしていますので、大きな問題がない限りは何百年も愛され続ける会社だと思います。

社名にもその由来が、込められているのですね。

そうですね。「長寿」っておじいちゃんみたいなイメージがあるかもしれませんが、「長寿大国」とか「長寿番組」とか、長く持続している人、モノしか使えないものだと思っていますし、本当はとても素晴らしく、カッコ良いことだと思っているんですよね。
だから、「長寿」という言葉の意味を変えてしまう程の会社にしていきたいと考えています。いまや、色んな社名があると思いますが、意味がないカッコ良さよりも、意味のあるカッコ良さの方が良いと思っているんですよね。

今後は、どのようなことを取り組んでいく予定でしょうか?

競合が激化している中ではありますが、実は、競合はあまり意識はしていないですし、怖いものはないと思っています。いかにお客様を満足させられるかにこだわり続けていきます。
インターネットが広がっている中で、必要だと思う人たちに対してどう発信していくかが重要で、伝わらなければならないと思っていますので、世の中にどんどん仕掛け、海外も視野にいれて、長寿の里の化粧品と想いを広げていきたいと思っています。

「株式会社長寿乃里」を詳しく知りたい方はこちら
http://www.chojyu.co.jp/index.html