代表取締役 小笠原 槙
短大卒業後、飲食店を経営。その後出会った、まつげエクステの業界の成長性を感じ、2007年にAOE株式会社設立。
現在、全国に約30店舗を展開。
もともと飲食店を経営されていたと伺いましが、独立することは以前から考えていたのでしょうか?
学校を卒業して、就職をするという考えがあまりなく、「何をしようかな?」というところから考えはじめ、お店をやることを決めました。だから「自分で事業をしたい」っていう想いが最終的に独立でした。
飲食店は集客や採用、経理など初めてのことだらけで、最初はなかなか売上も上がらず、試行錯誤しながらの運営でした。競合が多い中で、良いところに店舗をつくることは難しく、もっと良い場所に移転をしたいと考え、毎日のように足を運んでテナント探しをしていた際にたまたま良い場所を見つけ、その場で決め、業態も洋風ダイニングから和風居酒屋に変えて移転しました。それから、売上が急激に伸びました。
その状況から、なぜまつげエクステの事業に転換されたのでしょうか。
移転先の近くに、まつげエクステのサロンがあり伺ってみたのです。
当時は「まつげエクステ」という施術や仕事があるということを初めて知りましたし、当時はあまり流行っていませんでしたが、露出し始めたばかりのサービスという印象でした。
施術を受けてみたら、自身の見た目が変わりますし、すごく素敵なサービスだと思い今後流行るのではないかと考えたことがきっかけです。
お客様に選んでいただくために取り組んでいることはありますか?
お客様の多くが、お仕事終わりか遊びに行く前など忙しい合間に来て下さるので、その大切な時間を無駄にしないよう、施術のスピードには気をつけていますし新しいものを開発することや、提供をするようにしています。
また、教育や研修には力を入れています。
技術者の提供サービスがお客様へのサービスとなりますので、お客様がより理想的な目元となるよう研修の仕組みや検定制度などを整えています。
目元を扱う仕事ではありますので、衛生面と安全面には特に気を使い、徹底しています。
今までご経営されていく中で、苦労されたことなどありますか?
以前の事ですが、店舗拡大を目指し出店をしていましたが、店舗出店スピードと人材の育成スピードが合わなくなった時ですね。
当時は私自身も今よりも様々な実務に関わり、すべてを俯瞰してみるほど余裕がありませんでした。気付いたら、資金繰りもきびしい状況でした。そこから2年くらいかけて、筋肉質な体制の会社に変えようと仕組みづくりをしてきました。
店舗を縮小し人員も集中させ、筋肉質な会社をつくろうと考え、私自身も経営者としてキャッシュフローを重視した経営に力を入れ始めました。
どのようなことを変えていったのでしょうか?
本当に、様々な角度から変えていきました。
まず、サロンの店長が経営者の目線でみれるように、売上以外にも店長がお店の運営に必要な数字を与え、よりサロン運営に携わってもらえるようにしました。
また、会議の体制を変え、人事考課の制度をつくり、月次試算表をなるべく早く確認する体制をつくり、キャッシュフローを意識した経営を行うようにしました。
サロン以外にも、本社の管理部、教育部、フランチャイズサロンサポートの部署でもPLの予実管理をしており、各事業部が自身で数字を把握し自分たちの手で自分たちの事業部を運営する体制に変えていきました。
かなりの根気が必要でした。
スタッフ様と一緒に会社をつくっているのですね。
今後、どのような方と一緒にお仕事していきたいですか?
はい、常に前向きで、何かあった時の壁を一緒に乗り越えられる人ですね。
新しいことを始めるのも続けるのも、挑戦する姿勢は大事だと思いますし、サロンでも会社でもそうだと思いますが、ワンステップあげた挑戦をしていけるような人を求めています。
発想としては、「できない」ではなく、「実現のために、どのようにしたらできるか」と考えることで、最初からできなくても後からできていくと思いますし、発想豊かになり、個人やサロンや会社が良くなることで業界の発展にも貢献したいと考えています。
今後は、どのようなことを目指されていますか?
第一段階としては、30店舗を目指してきましたが、現状達成見込みです。
次の段階としては、サロンとしてのブランディングに力を入れて、集客や採用に力をいれようとしています。GRAND EYELAというEYELAよりも高級なサロンを出店したり、自社ブランドの商品開発にも力をいれています。
まつげエクステは一般的には普及していると思いますが、他サロンとの差別化として、新しいことをしていかなければならないと思いますし、メニュー開発や高級サロンの展開など、挑戦する姿勢を絶やさず、新しいことをどんどんつくっていきたいですね。成功も失敗も挑戦して経験をつむことで、新たな発見をし、より成長していくものだと思っています。
お客様には、まつげエクステをより楽しんでもらえるサロンにしたいと思っています。
最後にメッセージいただけますか。
まつげエクステは、お客様の魅力的な目元をデザインできる素敵な仕事です。とても繊細な技術で、これこそ「手に職」といった職業ではないでしょうか。
美容師免許は、学校に2年通って取得する国家資格ですし、この業界はまだまだ若い業界なのでたくさんチャンスがあると思います。せっかく取得されたのであればそれを活かして欲しいと思っています。
また、人は初対面で目を合わせますし、女性はお化粧で目に時間をかけると思いますが、まつげは顔のパーツの一部ではありますが、目もとをつくり顔の印象を変えられますので、そこをデザインできる、魅力的な仕事だと思っています。
お客様は月に1度など、定期的に来店されます。そのくらいお客様に求められている技術だと思っていますので、自身も楽しみながらお仕事したいという方にはお勧めです。
「AOE株式会社」を詳しく知りたい方はこちら
http://aoe-co.net/