スタディプラス株式会社
代表取締役 廣瀬 高志

慶應義塾大学法学部在学中にネットプライス社主催のビジネスコンテストで優勝。
2010年にスタディプラス株式会社を創業。

廣瀬社長はもともと起業を考えていたのですか?

そうですね。小学生の頃から七夕の短冊に「将来は社長になる」と書いていましたので、それくらい昔から起業家経営者に憧れていました。
大学3年生の時にビジネスコンテストで優勝し、1年間オフィスを無料で使えることになったことをきかっけに、起業をしました。

なぜ、教育×ITの業界を選ばれたのでしょうか?

学力を向上させるためには、塾へ通うことも役に立つけれど、それ以上に塾の先生がいない時間に自主的に勉強できるかが非常に重要だと考えています。
自習をするための優れた教材はたくさん出ていますし、合格体験記を読めば勉強法もある程度分かりますが、勉強を続けるためにはモチベーションが必要となります。ただ、そのモチベーションを維持して自習をするということにおいては、サポートする仕組みが学校にも塾にもなく、それらの課題をインターネットで解決したいと思ったのです。

そのために、どのようなサービスを運営しているのでしょうか?

自分が受験生の時に、東京大学に合格した先輩にアドバイスをもらい、どの参考書を何時間で何ページ取り組んだのかを毎日記録をする『勉強記録ノート』をつくりました。
記録をすることで計画的に勉強ができるだけでなく、勉強量が見える化されてモチベーションをあげることができました。それをアプリ化したのが『Studyplus』というサービスです。
これまでの『Studyplus』は学習者が自分で勉強量を記録していたのですが、『Studyplus API』というサービスをスタートしたことで、デジタル教材用の学習アプリをつかって勉強をした記録が自動的に『Studyplus』に反映させることができるようになりました。
これからは確実に学習におけるデジタル教材の比率があがってきますので、様々なアプリで勉強をした学習記録を一元管理するツールとして、『Studyplus』がますます活躍できると考えています。

これまでに一番苦労したのはどのような時でしたか?

『Studyplus』は広告で収益化をしているのですが、広告を出稿してもらえるほどのサイトにするまでが一番苦労をしましたし、サービスローンチして3年くらいはほぼ売上がゼロの状態でした。
ユーザーを増やすために必要となる広告は出稿せず、ひたすらサービスの改善を続けていました。その結果、アプリレビューは平均4.5以上、Google Playでは2年連続ベストアプリに選ばれ、日本e-Learning大賞で最優秀賞を受賞するなど、サービスの質の高さを評価してもらうことができ、口コミだけで会員数が増えていきました。そして今では、受験生の3分の1が使うサービスにまで成長させることができました。

サービスを通じて、ユーザーにはどのようになってほしいと思われますか?

勉強を続けて、「なりたい自分」に近づいてほしいです。
これからの教育は、先生に「教えられる」ものから学習者が「自ら学ぶ」ものに変化していこうとしています。そのためには、先生が1人1人の生徒を理解し、学習のサポートをするのは難しいですよね。そこでその課題を解決するのがEdtechです。
映像授業が講義に変わる役割を果たすようになったように、これまで先生の仕事だったものをテクノロジーが代替することで、先生はファシリテーション、メンタリング、コーチングなど新たな役割を担うことができるようになります。私たちはEdTech領域のリーディングカンパニーとして、そのような学習者の自己実現のサポートをしていきたいですね。

今後はどのようなことに取り組んでいきたいですか?

教育機関向けに『Studyplus for School』という新しいサービスをスタートしています。先生が生徒の家庭学習の状況を知ることができたり、学習記録に対して「いいね!」やコメントができたりするなど、授業時間外での先生と生徒のコミュニケーションを可能にするサービスとなっています。現在200教室ほどの教育機関に導入していただいていますが、このサービスを広げていくことを通じて、先生と生徒のオンラインコミュニケーションを当たり前にしていきたいですね。
また、今『Studyplus』を使っているのは学習意欲が高い人が多いのですが、学習意欲があまり高くない人にも使ってもらえるようにしていきたいです。

貴社で働く人に持って欲しい要素はありますか?

3つあるのですが、1つ目はユーザーファーストであることです。学習を通じてなりたい自分を目指す人の目線にたった発想をしてほしいです。我々もよりユーザーに近いところで仕事をしたいと思っていますので、オフィスも大学が多い御茶ノ水に移転する予定です。
2つ目は、積極的に挑戦することです。イノベーションを起こしていくときには挑戦しないと始まりませんし、社内でも失敗を奨励しています。不確実性の高い時代と言われているので、トライアンドエラーを繰り返しながらどんどん次の一手をうっていくことを私自身も大切にしています。
3つ目は、多様なバックグラウンドの人がいる中で、チームワークを大切にできることですね。社内では教員出身者もいればエンジニアやデザイナーなど、専門性が異なる中でコンフリクトが起こることもありますが、違いを認め合っていいコミュニケーションをできる人と働きたいです。

最後にメッセージをお願いします。

スタートアップ企業は不確実性の塊であり、試行錯誤を繰り返しながらイノベーションを起こすことが必要だと考えています。その中でより高い価値を残していくにも、付加価値を生み出すことができる人が合理的だと思っています。
一方でまだ大学生の間ではそのような認識が広まっておらず、就職人気ランキングで上位になる企業がなかなか変わらないことにギャップを感じています。既存の仕組みを回していく一部になるのではなく、新しい価値を生み出したいという人にはもっとチャレンジをしてほしいですね。

「スタディプラス株式会社」を詳しく知りたい方はこちら
https://info.studyplus.co.jp/