代表取締役 松田 秀和
1996年早稲田大学卒業後、旅行会社に入社。
国内支店、バンコク支店、プーケット支店長を経験。
退職後、タイで起業。バンコクブックオブワールド代表取締役を経て、その後、2007年に現ゴーウェル株式会社を創業。
松田社長は、もともと起業をしようと考えていたのでしょうか?
そうですね。私は、九州出身なのですが、田舎町で、本当に遊ぶところなど何もないような場所で、自宅にあった地球儀を回して海外に憧れる日々でした(笑)。
そのおかげか、昔から海外の色んなところに行きたい、海外で起業したいという夢がありました。どこかに属するのではなく、まだ世の中にない、新しい価値を自分の手でつくりたいという想いはずっとありましたね。
その後、どのような経緯で創業に至ったのでしょうか?
就職では、海外を飛び回れるような仕事を探しており、旅行会社のJTBに入社しました。
入社後は、営業兼添乗員として毎月海外へ出張し、50ヶ国程を訪れ、各国の人や食、街に触れることができました。
特に東南アジアの人たちは、親日の方が多く、ここで起業をしたいと思うようになりましたね。その中でもタイの熱気や成長性に一番の魅力を感じましたし、自分が一番想いをもって事業をスタートできる国だと思い、タイへ飛び立ちました。
なぜタイで起業をされたのでしょうか?
26歳からJTBのバンコク支店に勤務し、プーケット支店長を経験後、29歳の時に起業しました。添乗員として各国をまわっている際に、日本企業とタイ企業は親密なつながりがあるのに、母国語同士での商談ややりとりがあまりできていないということに不便を感じ、事業化を計画しました。
当初から通訳・翻訳事業を考えていたのですが、通訳・翻訳は人材集めなど事業化するのに非常に時間がかかるので、まずは他の事業から始めました。
どのような事業だったのですか?
バンコク中心部でバンコクブックオブワールドという日本語専門の中古書店をオープンしました。
現地の日本企業の駐在員や旅行者から読み終わった日本の雑誌や書籍を回収し、中古本として販売していました。当時現地では、日本の2、3倍程の価格で本が売られていましたし、タイへの入荷も遅かったため、早くて安い本ということで、ビジネスとしては大ヒットしましたね。1日2000人程の日本人、タイ人が来客するようになり、現地でのパイプ作りとなりました。
そこからは、どのように通訳・翻訳事業へ方向転換されたのでしょうか?
ゴーウェル創業後、まずはタイへの留学事業を行っていたのですが、洪水が起こり、タイへの渡航が難しくなってしまいました。売上の9割以上は留学事業に頼っていたので、その時は危機でしたね。
ただ反対にこれがチャンスだったんです。水没した現地日本メーカー工場の社員の働く先がなくなってしまい、数千人のタイ人社員が日本の工場に出向くということで、通訳が必要となり、1週間で100人以上を集めて面接して、短期間で30名もの通訳者を手配しました。すぐに動けたのは通訳・翻訳事業のために人脈を温めておいたおかげですね。
この危機をチャンスに、通訳・翻訳事業をスタートしたのですね。
そうですね。普段から通訳翻訳事業をやろうと思い描いていないとすぐには動けないと思うのですが、私には培ってきた人脈があったので、危機をチャンスと捉えて一気に事業展開しました。
日本とアジアをつなぐビジネスを実感した瞬間でしたね。事業を行っていくうえで、外部要因は付き物ですが、外部要因が良くても悪くても必要とされるものだと思っています。
おかげ様で、いまでは3,200以上の企業様に弊社のサービスをご利用いただいています。
今後ますます拡大されていくと思いますが、一緒に働きたい方はどんな方ですか?
ゴーウェルの将来性とビジョンに賛同してくれる人物ですね。
スキルとかは二の次で考えています。ゴーウェルの理念であったり、DNAに共感していただける人。そうでないと永続的に次の世代へ事業を受け継いでいくのも難しいと思っています。
通訳・翻訳をやっていると、どこよりも早い情報が入ってきますので変化に対応する力も必要です。
また、会社は成長していますので、会社の成長スピードに合わせて、自分も成長できる方と一緒に働きたいですね。
次の一手を教えて下さい
今後、日本は急速に人材・労働力不足になります。女性の活躍や高齢者、外国人人材、AI活用など企業の雇用も多様化してくると考えています。ゴーウェルでは、東南アジア語通訳翻訳の分野ではNo.1をとりましたが、今後は外国人人材の分野で日本No.1になりたいと思っています。国内企業へ優秀な外国人を紹介し、外国人人材の活躍をサポートする。そうすることで日本の未来を創っていきたいと思っています。
外国の方の紹介事業を推進するのは、松田社長のどのような想いがあるのでしょうか?
日本で働きたいと思っている外国の方々はたくさんいます。しかも目がキラキラしているんです。ただ、その方々をサポートする会社が殆どないのが現状です。
ゴーウェルでは、日本に来てから就職し帰国するまで(又は老後まで)、仕事はもちろん生活面でもあらゆる場面で彼らのサポートをしていきたいと思っています。勿論、自社での採用も更に積極的に行っていく予定です。
「ゴーウェル株式会社」を詳しく知りたい方はこちら
https://gowell-japan.com/