株式会社アレックスソリューションズ       
代表取締役社長 大野雅宏

1975年、東京都生まれ。
大学在学中、エジプト・アレクサンドリアへ語学留学。
帰国後、学習塾講師、SI会社を経て、2007年、
㈱アレックスソリューションズ設立。

 

早速ではありますが、どのような経緯で創業に至ったのでしょうか。

私は元々エジプトに留学した経験があって、アレクサンドリアという街で2年ほどアラビア語を勉強しに行きました。
帰国後、就職をしようと思ったものの、なかなか留学経験を生かすことのできる仕事が見つかりませんでした。自分の思い描くビジョンが実現できず、たまたま友人から誘われたIT企業に勤めることになりましたとはいうものの、その当時はITの知見がなかったので、主に営業を行っていました。そこで感じたのが、ITの業界でも海外の会社との協業案件など英語を使用する場面があるという事、一方で語学が堪能かつITにも精通している人材が少ないという事です。
私自身の経験もありますが、留学経験がある人がITの力を身に着けて活躍して欲しい、そしてそういった人たちを応援する会社が必要だと思い創業しました。

社名は何がきっかけとなっているのでしょうか?

アレックスソリューションズのアレックスは、エジプトのアレクサンドリアという街にちなんで付けました。
アレクサンドリアという街はとても様々な人種の人たちが暮らしている国際色豊かな場所なんです。自分がそこに住んでいて魅力を感じたので、自身の会社もアレクサンドリアのような様々な国の人が集まる会社にしたいなという想いを込めて付けました。
実際我が社では15か国…くらいですかね、いろいろな国出身の人たちが社員として働いています。そしてみんな基本的には日本での留学経験がある人たちばかりです。

これまでの経営の中で苦労されたことはありますか?

一応、考えてみたのですが、危機的な状況になったことが無かったです。2009年、リーマンショックがありましたがその時も我が社はあまり影響を受けずにすみ、それ以降もこれといった窮地には立たされていません。幸せなことです。
我が社の業務はIT関連且つ海外が絡む仕事なのですが、景気に左右されず右肩上がりで成長できています。
今回のコロナ禍においても、あまり影響は受けずに、寧ろ英語が堪能な方々が他の業界から我が社に興味持って参画いただけるケースが増え、採用に関してはプラスになっています。

ソリューションとしては、IT人材が強みとなるのでしょうか?

ITの中でも特に海外が関わってくる分野に私たちは強いです。
我が社のビジネスモデルは基本的にはIT企業へのエンジニアの常駐型派遣です。主には企業の海外とやり取りする部門への派遣になります。IT企業はグローバル化が他の企業と比較しても速いにもかかわらず、英語を話せる人材が少ないのが現状です。そこに我が社のメンバーを常駐させ、クライアント先の人たちに変わって英語で業務をこなしていきます。所謂、日本の企業と海外の企業を繋ぐ、橋渡しのような存在ですね、私たちはブリッジエンジニアといっています。その他にも、設計書の翻訳や、会議の通訳、コロナ以前はクライアントの海外出張に同行したりもしていました。

IT業界の海外分野が得意とのことですが、貴社の強みはなんでしょうか?

バックパッカー精神を持っている社員が多いところですね。バックパッカーというのは、バックパックを背負って長期の個人旅行をしている人を指す言葉で、私も学生時代にやっていました。個人旅行やワーキングホリデー、留学などの海外での長期滞在にはトラブルがつきものです。我が社の社員は、みんなトラブルに免疫がついていて、かつ理不尽な出来事にも寛容に接することができます。海外との仕事をしていると様々な予想外のトラブルが起こることが多々ありますが、我が社の社員はそういったイレギュラー時の対応に慣れていて、臨機応変に対応できる人が多いです。また、客先常駐業務は様々な会社のメンバーと協力して働きますが、その際のコミュニケーションにも留学経験が活かされています。これを我が社ではバックパッカーマインド、あるいはバックパッカー精神と呼んでいます。英語とITができ、柔軟な対応力をもち、コミュニケーション力が高いパーソナリティーのエンジニアが180人いるのが我が社の強みですね。

日々社内でのコミュニケーションで工夫されていることはありますか?

今はコロナの影響もあり対面というのは難しいですが、それでも毎月1回20-30人に分けてオンラインでミーティングを開催しています。人数を分けて行う事で社員との距離感が近くなる気がします。
オンラインなのも寧ろいいですよね、みんなの顔をしっかり見ながらコミュニケーションをとる事ができるので。年3回、社員総会も開催しています。これはパーティーのような雰囲気のもので、楽しいですよ。いろいろな言語が飛び交っている不思議な空間になっています。

with/afterコロナにおける会社の変化はございますか?

そうですね、仕事をする上でオンラインでの対応を増やしています。現場の方々には現場の指示に従ってもらうのですが、私を含めた本社のメンバーなどは在宅勤務をローテーションしています。
私自身はオンラインになったことによって社員としっかりコミュニケーションをとる事が出来る様になったと感じています。近々、全社員でオンラインミーティングを開催する予定です。180人参加のオンラインでの社員総会は初の試みです。ただ、オンライン上でのコミュニケーションばかりになってしまうと、連帯感をどう持たせるかという工夫をしていかなければいけないというのが今後の課題かなと思っています。

最後に、今後の戦略的一手をお聞かせください

今はコロナの影響があってあまり進展していないのが実情ですが、我が社はシンガポール、スリランカ、イスラエルに海外拠点があります。その拠点で人を採用し日本で就職してもらえるような動きを少しずつ進めています。スリランカでは毎年4−5人採用し、日本で働いてもらっています。これをさらに別の海外拠点でも拡大していきたいと考えています。日本は現在少子高齢化なので、働き手の減少が深刻化する前に海外からの働き手を獲得していき、少子高齢化社会を担っていけるような体勢を築いていきたいと考えています。
我が社では3ヶ月の海外研修があるのですが、今年はコロナの影響もあってオンラインで各国のメンバーと繋がり、研修を擬似国際プロジェクトとして開催しています。
引き続き海外も巻き込んだ展開をどんどんと進めていきたいと考えています。

 

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http://www.alexsol.co.jp/