株式会社s.create
代表取締役 三尾 直文
高級アパレル会社勤務を経て、京都府のフリーペーパー制作会社へ転職。2015年に独立。フリーペーパー「おでかけmoa」の発行、WEBマガジンの運営、滋賀県に特化した住宅情報サイト「しがのいえ」の運営、その他、セールスプロモーション事業、トータルブランディング事業、イベント事業などを幅広く展開。
御社の事業内容について教えてください。
「滋賀がもっと好きになる!」をキャッチフレーズに、グルメ・ビューティー・ライフスタイル・住宅・イベントなどの情報を掲載するフリーペーパー「おでかけmoa(モア)」を発行しています。フリーペーパーでは珍しく、今話題の有名人を表紙に起用し、インタビューなども掲載しています。滋賀に住んでいる方にも、引っ越してくる方にも滋賀をもっと知っていただき、好きになってほしいとの思いを込めて制作しています。
この業界に飛び込むことになったきっかけはありますか?
学校を卒業後、国内のアパレルブランドを経て、高級アパレルブランドのジョルジオ・アルマーニで8年間働いていました。お店での接客対応のほか、イタリアに買い付けに行くこともありました。常連客には経営者の方が多く、一流の経営者の振る舞いに触れるうちに「自分だったらこんな経営がしてみたい」と考えるように。接客中に、お客様から経営について相談されることもありましたね。ですが、当時の私は服のことしか分からず、うまく答えることができませんでした。
その経験から経営者のお役に立ち、地元貢献ができる仕事がしたいと思うようになりました。京都のフリーペーパー制作会社に転職したことも、広告や販促支援なら地域の企業のお役に立つことができると思ったからです。
その後、滋賀の魅力を発信するために独立し、「おでかけmoa」を創刊しました。
広告業界もWEBにシフトする流れがあり、紙モノが厳しい時代での創刊ですが苦労したことはありますか?
創業して2年間は大赤字が続いていました。 WEB媒体が隆盛するこの時代に、紙媒体のフリーペーパーだけで営業していくことは厳しいというのは初めから分かっていました。そのため、フリーペーパーと同時進行でWEBでの発信体制づくりに先行投資していたことも赤字要因の一つです。近年では印刷代金の値上がりや、フリーペーパーを新たに設置できる場所が限られており、印刷業界全体が厳しくなっています。しかし、このような困難を「苦労」と感じたことはありません。私自身、あまりくよくよしない性格もあり、「真面目にやっていれば誰かがきっと応援してくれるだろう」と考えると、落ち込むこともあまりなかったように思います。落ち込んでいても前に進めませんからね。
今後やってみたいことや考えをお聞かせください。
現在、当社ではフリーペーパーとWEBに加え、地元TV番組とのコラボ、SNSを組み合わせたメディアミックスの戦略を取っています。「おでかけmoa」と住宅情報サイト「しがのいえ」の運営を柱にしつつ、今後は、SNSなどでお店さんがそれぞれの情報を個々に発信していくのをサポートするなど、既存のメディアに頼らない新しい発信の形を探していきたいと思っています。
これから起業される方にメッセージをお願いします。
多くの人は大抵「目標」を持っていますが、案外「目的」は持っていません。やりたいことに対して「なぜやるか」という「目的」を答えられる人には、自然と周りに人が集まってきます。経営者だけではなく、企業で働く人にとっても「何のために働いているか」という「目的」を自分の中に持つことが大事だと思います。何事にも目的をしっかり持って取り組んでみてください。
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https://shiga-create.jp