ワンダ国際行政書士事務所
代表行政書士 小笠原 渉

青森県生まれ。大学3年次に1年間台湾の大学へ交換留学し中国語を習得。公務員を経て、上京後、行政書士試験に合格。ワンダ国際行政書士事務所として独立する。

早速ではありますが、行政書士を目指したきっかけを教えてください。

私は大学時代に台湾へ交換留学をした経験があり、そこで中国語を習得しました。大学卒業後は地元で就職し、公務員として中国語を活かせる業務を担当していました。
公務員時代に、2年間東京で勤務する機会があり、その際に多くの中国人と知り合う機会がありました。皆さんとても優秀な方ばかりで、日本の企業で働きたいという人もいれば、日本企業で働いていたものの会社のサポートがまったくないという状況の人までいることを目の当たりにしたのです。必要な手続きが分からず、帰国しなければならない方もいらっしゃいました。
その時に、知人の在留資格(ビザ)申請について調べていた時に行政書士という仕事を知り、中国語も活かせて困っている外国人を助けたいと思ったことがきっかけで、行政書士を目指すことにしました。

独立後に、苦労されたことはありますか?

最初の2ヶ月は収入面で苦労しました。なかなかご依頼がなく途方にくれる時期もあったのですが、ご依頼いただいたお客様に丁寧に対応することで、その方からのご紹介や口コミでだんだんと事務所経営が安定するようになりました。

中国語を強みとしているのでしょうか?

そうですね。お客様としては過半数が中華系の方ですので、有資格者で中国語が話せるという安心感はあるそうで、やりとりがしやすいということを評価いただけています。
お客様ご自身で在留資格(ビザ)申請をして不許可になった段階でご相談を受けると難しい申請になるのですが、綿密にヒアリングし、問題点をあぶりだし適切な申請をすることで許可が下りると、非常に感謝していただいています。
もともとは、中国語を生かして在留資格(ビザ)申請業務など国際業務を専門に業務を展開しようと思っていたのですが、現在では既存のお客様やそのご紹介でホテルや民泊の申請・届出業務の割合が増えています。お客様の9割が外国のお客様です。

そういったお客様に喜んでいただくために、工夫していることはありますか?

個人のお客様には安心して生活をしていただきたいと思っていて、入国管理局に行くと泣いている姿を見ることがあります。入管業務はその方の人生を左右する仕事ですから、その責任、役割はとても大きいと考えています。
お客様が安心して日本に滞在できるように、申請のサポート後も、定期的に最近の状況などを声かけしたり、相談に乗ることも多いですよ。
お客様のニーズによっては会社登記、商標登録など行政書士業務以外の相談を受ける場合もありますが、そのような時も門前払いせず、他士業の方をご紹介し、お客様の問題が解決するように努めていますね。

今後、目指していることはありますか?

ワンストップの色を強めていきたいと考えています。
これまでも行政書士としての業務の幅を広げようと営業活動してきたわけではなく、お客様の申請ニーズに答えた結果、業務の幅が広がってきています。これからも、お客様に何か問題が発生した時にいつでも、何でも相談できるように対応していきたいです。
また、外国人のスタッフを採用することで、より深くその方の抱えている問題を理解することができますので、様々な国の方を雇用したいと考えています。

それらの実現のために、どのような人と働いていきたいですか?

事務処理能力も必要ですが、外国人の方であればそれ以上に相手の立場にたって考え、思いやりのもてる方ですね。問題解決だけでなく、その後のフォローも任せていきたいです。
日本人であれば、書類や法令の確認をミスなく行え、些細なことにも気が付く方と一緒に働いていきたいです。

最後にメッセージをいただけますか。

独立をする場合には、副業をしながらではなく行政書士業務に集中した方がいいというのが実感です。なぜなら、お問合せの対応も多い仕事ですから、機会損失になり兼ねないからです。
私は、収入の確約がない中で独立しましたが、仕事がない中でも営業活動等やることは多くありますし、それらを行うことで事務所経営を軌道に乗せることができました。副業をしていると、行政書士業務に集中できない時間が一定時間あります。お客様によって平日、休日、朝昼夜と会える時間が異なりますので、自分の副業でお客様と会うチャンスを狭めることはしない方が良いと考えています。

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