税理士法人つむぎコンサルティング
代表パートナー 笹島 修平

慶應義塾大学理工学部卒業。東京大学大学院理学部中退。
1999年に公認会計士・税理士登録後、税理士法人タクトコンサルティングに入社。
2012年に独立し、税理士法人つむぎコンサルティング・株式会社つむぎコンサルティングを設立。

税理士を目指されたきっかけを教えてください。

大学では遺伝子工学を専攻していたのですが、毎日研究をしているうちにもっと人と関わることがしたいと思うようになりました。学生の自分にできることは何もなかったので、まずは人の役にたてるような知識やスキルを身に着けようと思い、比較的に理数系に向いていると聞いた会計士を目指すことにしました。

それから、なぜ独立に至ったのでしょうか?

自分が理想とする仕事をできる会社をつくりたいと思ったからです。
税理士事務所の多くは申告書と節税を商品としていますが、そこでは画一的な仕事とマネーゲームのような側面があり、その仕事をずっと続けていくのは味気ないと感じ、税理士を辞めようかとも考えていました。
ただ、事業承継の仕事に関わる中で、人生の最期のページが近づくお客様の不安や未練に寄り添い、それらを解消し、その後の未来を創造していくように仕事をすることは大きな意味を持ち、感動的であることに気づいたことがきっかけです。
税理士の我々ができることとしては、1人1人のお客様と向き合い、言葉を届け、その言葉に財産が重なることで価値が生まれると思い、そういった仕事に注力したいと考えて独立しました。

独立してから危機などはありましたか?

以前の事務所にいる時からお客様は自分で獲得する環境にありましたし、関わっていたクライアントも、独立しても継続したお付き合いを希望していただけたので、最初から大きな心配はなかったですね。
ただ、私たちがターゲットとしているお客様は同業者からのプレゼンテーションを頻繁にうけていますので、常にいいサービスを提供し続けていかないとならないという意識は常にもっています。

お客様に選んでいただくために取り組んでいることはありますか?

一つは法律家として常に勉強を続けることです。私たちの仕事に関わってくる法律は改正が多く、業務の3~4割の時間はそのキャッチアップをすることに使っています。まずは専門家として信頼していただけるようになると同時に、それらをわかりやすくお伝えできるかが重要だと考えています。
また、法律家としてだけでなく、人として信頼していただけるような努力をしています。重要な課題に向き合った時、正しいか正しくないかの判断基準を持つことは当然のことですが、それだけでなく深い思考に基づいて心地よいかどうかの判断基準も大切だと思っています。そうすることで、お客様から握手を求められ信頼をしていただけるようになるのだと考えています。

サービスを通じてお客様にどのようになってほしいですか?

事業承継については、相続税が少なかったかどうかだけではなく、親の思いが届き、ご家族が良い関係を築くことができたかを成功の判断軸としています。
相続されることを当たり前の権利だと思っている人も多いですが、相続は感謝と愛に溢れた最後のギフトだと思っていて、それが届けられる瞬間を心豊かなものにしたいですね。

今後はどのようなことを目指していますか?

スタッフが、生活のために時間を売って給与を得るのではなく、仕事を通じて自分の人生を豊かにしていると実感して働けるような場にしたいです。
効率性を追及することよりも、時間かけてでもより良いサービスを届けたいと考えていて、スタッフにも寄り道をしていいから丁寧に仕事をして、誇りを持てるアウトプットをしようと伝えています。

その上で、どのような人と一緒に働きたいですか?

一生懸命になれる人ですね。
お客様に評価していただくためには人一倍の努力が必要なので、本当に人から信頼されるような専門家になりたい、誰かのためになりたいという想いをもって頑張れる人と働きたいですね。

最後にメッセージをいただけますか。

士業に関わる若い人には、あきらめず、恥ずかしがらずもっと夢をもってほしいと思います。
この業界は仕事の多くがルーティーン化してしまい、感動的なことがなかったり、効率性ばかり求められて、夢をもつことを諦めてしまっている人が多い気がします。士業を目指す人には安定を求めている保守的な人が多いということも関係しているかもしれません。
ただ、もっとドラマチックに涙したり笑ったり、創造的で心が豊かになる仕事をすることができます。そのために、目標をもってもっと挑戦をしてほしいですね。

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https://www.tsumugitax.com/