代表 牧 真之介
大学卒業後、受験浪人をして、公認会計士二次試験合格後、朝日（現あずさ）法人、オリックス株式会社を経て、2006年に独立。
2007年に牧税理士法人へ組織変更し、東京事務所を開設。
早速ではありますが、税理士を目指されたきっかけを教えてください。
父が鹿児島で税理士事務所を経営しており、幼い頃から二代目だと言われていましたので、まずは父も目指した公認会計士の資格取得を目指しました。
公認会計士試験に合格し監査法人で勤務後、公認会計士はお客様の経営の巧拙を表現する過去の数字のチェックを行いますが、結果の良し悪しによる、先の数字をつくることに関わりたいと思い、一般企業に就職しました。
そこでは、お客様の事業拡大フェーズにたずさわることができ、企業にとっての会計財務の必要性を改めて理解できました。数年の勤務後、父親から鹿児島の事務所を継ぐ話をもらったのですが、私も東京でずっとやってきましたので、鹿児島の事務所をただ引き継ぐのではなく、父親を安心させ、会社を大きくするために東京事務所を立ち上げました。
これまでの経営において、苦労されたことはありますか？
立ち上げた当初から独立採算でやっていこうと考えていましたので、最初の3ヶ月くらいは仕事がなく、運転資金がどんどん減っていき厳しい思いをしましたね。
その後なんとか業績が少しずつ上がってきた時に、通常の税理士業務とスポット業務を半々の割合で対応していた中で、懇意にしていただいていたお客様に対する業務品質が落ち、信頼を失ってしまったことによりスポット売上が落ちたことがありました。
落ちた売上を立て直すために地道に泥臭く取り組みながら品質向上に努めつつ、新規のお客様の獲得もしていかなければならない状況でしたが、営業は得意ではないし、お酒は飲めないので接待も大変でしたね（笑）。
自分なりに精一杯仕事に取り組んできたつもりですが、もっと素晴らしいことに、もっと精進されている方々が世の中にはたくさんいらっしゃるので、まだまだ精進が足りないなと痛感しながらも愚直にやってきました。
その中でも、現在ではどのようなことを強みとしているのでしょうか？
東京都と鹿児島の２つの事務所で運営していることは差別化になっており、鹿児島のお客様で東京進出をしたいという会社には興味を示していただいております。
また、私自身がM&A支援の経験をしてきましたので、M&Aの相談をいただくことは多いですね。通常の会計・税務業務のサポートだけではなく、会社全体の方向や戦略策定のサポートができることは強みとなっていると考えています。
また、オリックス時代にはヘルスケア分野を任せていただいており、ヘルスケア業界における新薬・ジェネリックメーカーや卸、病院、調剤薬局、治験支援会社など、上場・非上場会社を問わず幅広く担当させていただいておりましたので、ヘルスケアに関連する会社や団体とネットワークができていることは強みだと思っています。
より多くのお客様に選んでいただくために、取り組んでいることはありますか？
人材教育ですね。現在35名程のグループとなりますが、今後50名、100名と会社を成長させていきたいと考えています。社員の成長が会社の成長につながります。社員がお客様の右腕となって、お客様を支えられる人材となるような教育をしていきたいです。
社長としての私の仕事は意思決定であり、その意思決定の判断基準となる経営哲学が重要だと考えています。そのため、経営哲学を学び実践し、それにより会社が成長する様を各社員が実感し、その実感を各社員がお客様にお伝えすることで、お客様のお役に立てると考えています。
今後、目指しいていることはありますか？
３年後には博多事務所を開設し、その後京都あたりにも出したいと考えています。私が60歳の頃には100名くらいの会社にしていきたいですね。
また、中小企業をサポートする業務として、会計・税務業務にとらわれなくても良いと考えています。そのため、会計・税務にとらわれないお客様に役立つグループでありたいと願っています。
それらのことを実現していくために、今後どのような方と一緒に働いていきたいですか？
弊社の社是が「敬天愛人」でありますので、社是及び経営理念に共感してくれる人であり、公正明大に世のため人のために、素直に明るく元気に働く方ですね。
お客様から喜ばれるサービスを一緒に提供していきたいですね。
最後に、メッセージをいただけますか。
公認会計士・税理士は、会計税務の職業的専門家として企業の過去と未来の両方の経営数値を扱うことが仕事です。
過去と未来の経営数値がある中で、過去の経営数値は自分が動いた結果であり、未来の経営数値は明確な目標です。過去については健康診断の結果と一緒で現状を知ってもらうことが重要であり、未来については現状と目標のGAPを明示し明日からどうしますかという会話をしつつ、目標達成に向かっていただくことだと考えています。
社長の右腕として、経営数値のプロフェッショナルとして、社長の想いを共有し、過去と未来の経営数値を示しつつ、社長をサポートする仕事であり、楽しく面白い仕事だと思いますので、多くの方に目指して欲しいなと思います。
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