Colorz国際税理士法人
代表税理士 大久保 圭太

神奈川県生まれ。2002年早稲田大学卒業後、2005年にみらいコンサルティング株式会社(旧 中央青山PwCコンサルティング株式会社)に入社。2009年に税理士試験合格。
会計事務所に勤務。その後みらいコンサルティンググループを経て、2011年にColorz国際税理士法人(旧 税理士法人ACS)を設立。

早速ですが、税理士として独立を目指されたきかっけを教えてください。

企業再生案件において、過去節税のために生命保険に加入した経営者が、業績悪化とともに借入等が返済できなくなり、生命保険金欲しさに自殺するのを間近にみて、自分の無力さに悩みました。
税理士の適切でないアドバイスにより会社の財務が毀損し、苦しんでいる経営者が多数いる現実を変えるには、税理士業界の意識を変える必要があることを痛感したのです。そのため、自分が独立して多くの企業のお役にたちたいと思ったからです。

なぜ、中小企業のサポートをしたいと思われたのでしょうか?

みらいコンサルティングで仕事をしているときに、“再生案件”と呼ばれる、いわゆる、倒産しそうな会社を“再生”させる事業にたずさわることが多かったのです。その時、今にもキャッシュアウトしそうな会社の経営者の方は、「お金のことは税理士さんに任せていて・・・」という方が多く、実際に毎月数字を見ていたであろう税理士さんに話をきいてみると、「私はきちんと申告書を作っていました」と言うんです。このギャップは何かとずっと考えていました。
そのギャップを埋めることができれば、もっと日本の中小企業・さらには日本が良くなっていくのではないかと考え、自分が税理士になり成長企業の財務戦略をつくりたいと思ったのです。

税務業務だけではなく、財務戦略を通したサポートを目標とされていたのですね。

そうですね。税務業務は、税理士の基本業務ですので、そこはきちんとすべきだと思っています。それだけでなく、税理士は日本企業から「お金の専門家」だと思われているところがありますので、本当にそうなるべきだと思っています。
経営のコンサルティングまでは専門ではありませんので、税務業務以外の付加価値として、財務にこだわり、お客様の成長を加速させることを常に考えています。
そのため、現在強みとしていることは資金調達支援です。IPO・M&A・事業承継・清算・倒産の企業の「出口」を見据えた財務戦略を提案し、企業が最終的に目指したいところに向けて、アドバイスをしています。

お客様に信頼され続けてもらうために、こだわっていることはありますか?

お客様の成長支援が、どこまでもできる会社であることですね。
税理士はサポーターであり、パートナーだと思っているので、「それは私たちではできないです」ということがないよう、企業の成長よりも我々のほうが先を走っていないといけないと思っています。

独立されてから、これまでに苦労されたことはありましたか?

独立した当初は、いままで“営業”をしたことがなかったので、案件を取ってくることが難しい時期もありました。また、施設・人材に先行投資をしたりして、資金繰りが厳しい時期がありました。
ただ、そういった意思決定があったからこそ、今があると思っていますし、投資したことはすべてきちんと良い形で返ってきてますので、常に新しいチャレンジをし続けていないといけないと思っています。

今後はどのようなチャレンジをしていくのでしょうか。

自分たちがまず、お金に関するあらゆる問題解決ができる税理士のロールモデルになり、そのような人を増やしていくことで、業界全体を変えていきたいです。そうすれば税理士を頼りにする中小企業が伸びて、日本経済の発展に貢献できると思っています。
それが、“お金を超えて、世界を変える”というキャッチフレーズの元となっています。
また、働き方の価値観が変わればいいなと思っています。出勤時間を社内で統一するなどお互いを縛る必要はなく、きっちりやるべきことができるならばどう働くかは個々の自由でいいと思っています。そういった新しい組織形態をつくっていきたいですね。
また、独立したいという人の支援もしていきたいです。私自身も独立して見える世界が変わりましたし、特に士業は責任がある分、自由度がほしいと思うので、そういった取り組みがクリエイティブな人材を引き寄せる要因にもなると考えています。
Colorzの意味は、いろいろな色で咲いてほしい=多様性という意味も込めているのです。

そのようなことを、今後どのような人と実現していきたいですか?

成長意欲があって、素直な人ですね。素直というのは他人の言うことをただ聞くだけではなく、きちんと自分の過ちに気づけるということです。
また、成長していくためには自己を振り返り、反省して、自分の殻をやぶらなければいけないと思います。

最後に、メッセージをいただけますか。

テクノロジーの発達や社会の変化によって税理士の仕事は変わってきていますが、日本の企業は変わらずありがたい事に、税理士を必要とし、信頼してくれています。その信頼を裏切らないような業界にしていかなければならないと思っています。
また、その信頼こそが士業の強みです。自分が解決できないとしても、信頼されているからこそ自分たちがハブとなって様々な人と協力していくことができます。士業は堅い仕事と思われているかもしれないですが、実際は人と人の付き合いからうまれる関係性が価値です。ただの作業員になるのではなく、そのような意識をもって士業に就いてほしいと思います。

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