株式会社デュアルタップ
海外事業本部 執行役員 御竿 洋子

オランダE&Y、再生エネルギー関連企業の役員等を経て、2017年にデュアルタップの海外事業に参画。

御竿様は、昨年デュアルタップの海外事業に参画されたと伺いました。

2017年からデュアルタップの海外事業全般を担っています。
デュアルタップは東京23区で資産運用型マンション『XEBEC(ジーベック)』の企画・開発を行っており、販売・管理運用も一貫して行っております。2006年に創業してから国内での不動産事業で着実に拡大し、2012年から海外展開をスタートしました。お客様から海外物件の紹介依頼を受ける機会があり、新興国の収益物件を国内のお客様にご提案したのが始まりです。当時はマレーシアの物件から取り扱いを始めました。現在はマレーシアとシンガポールに拠点に事業を進めていますが、各国の関係先やマーケットのプレイヤーが多様化してきたこともあり、海外事業をより一層強化するために参画しました。

事業を進める上で、苦労されたことなどはありますか?

海外事業は現地拠点との連携や現地パートナーとの信頼関係などの基礎が重要ですのでその基礎作りにはいつも苦労しています。特に、活動エリアや顧客層を広げるために新しい現地パートナーを探すことには労力が要りました。
地道にウェブ検索で候補となりそうな現地の不動産会社を探して電話でアポイントを取り、直接会いに行ったりしました。これまでのコネクション等もありましたが、会社として次のステージに進むためには、既存の枠にとらわれずに現地パートナーや顧客層を拡げていく必要があると思いましたので、紹介などに頼らずフラットに調べて開拓を進めていきました。
もちろん時間はかかりますし、現地に行って会ってみないと分からないことが多々ありますが、その分これまでには無かったチャネルを見つけることができましたし、現地での当社の知名度向上や『XEBEC(ジーベック)』の販売にもつながっています。

現在では、どのような事業展開をされているのでしょうか?

事業としては、①東京23区で自社開発した資産運用型マンション『XEBEC(ジーベック)』を海外の投資家へ提供、②日本の投資家へ海外物件を紹介、③海外(マレーシア)企業進出支援、④日本式の建物管理を海外でサービスとして展開することです。
④については、マレーシアで「日本式の建物管理」を行っています。建物管理という日本のインフラ技術を輸出するビジネスです。当社の日本人駐在員が現地スタッフの教育やセミナー活動を通して事業の拡大を図っており、現地での評価も高いです。

それらのサービスを展開するために、どのようなことにこだわっているのでしょうか?

今まではディベロッパーとして自社の物件を提供する役割が大きかったですが、「夢を売ること」を意識し、大手を含めて様々な国々のパートナーと提携することで顧客層と取り扱う物件の国を増やすことを考えています。
不動産はどんなビジネスにおいても必ずどこかで結びついているので、やり方次第で世界中とつながることのできる事業です。不動産を通じて楽しいユーザーエクスペリエンスとソリューションを提供するような立場になりたいです。

「夢」を世界に拡げていくということですね。

そうですね。これから不動産を買う人や既に持っている人だけでなく、入居者や利用者も含めて不動産にはそれぞれの夢があると思います。それらを拡げたり、見つけるための支援をすることが海外事業本部の役割だと思っています。

今後は、どのような展開を考えられているのでしょうか?

不動産に限らず国内企業の海外進出の支援にも力を入れたいと考えております。海外進出の支援をする中で、我々が強みとしている不動産にもビジネスがつながると考えています。
また、世界各国でパートナーを増やし、単独ではなく掛け算のビジネスとして不動産に限らず新たな事業を展開し、世界各国に進出したいと思っています。
単なるブローカーとしてではなく、ニーズを汲み取りソリューション提供を行うシステムインテグレーターのような存在として、両者の架け橋となっていきたいです。そのためにも、特に社内の若いメンバーの発想力には期待しています。

最後にこれから海外進出を目指す方々へメッセージをいただけますでしょうか。

海外進出の成否は、固定概念を捨てることができるかどうかにかかっていると思います。『郷に入っては郷に従え』とあるように、海外進出には柔軟な考え方が必要です。
「日本はこうだから」と言って失敗するケースも多いですが、気候や文化、法律も異なりますので、現地の働き方や習慣を何かと日本に合わせて正そうとするのは良くないと考えています。それらを受け入れられないのであれば、日本だけでビジネスを展開した方が良いかもしれません。海外進出する際は、ぜひ、固定観念を捨てて、異なる文化や価値観を積極的に受け入れてみてください。

「株式会社デュアルタップ」を詳しく知りたい方はこちら
https://www.dualtap.co.jp/