株式会社シンシア
代表取締役 宮田 朋子

ネイルやエステ、リラクゼーションサロン等の立ち上げに従事した後、2010年に株式会社シンシアを設立。ネイル・まつげエクステサロンを展開中。

早速ではありますが、起業した背景を教えていただけますか。

もともと、今の会社を立ち上げる前は、美容外科のエステサロンや岩盤浴のマッサージ部門の立ち上げ等に従事しており、起業に向けて勉強をしていました。一生会社員を続けていくイメージもなかったので、独立したいという想いは昔からありましたね。
そこでちょうど10年程前に、ネイルがブームになる時期でしたので、経営において経験してきたことを活かして独立を決めました。

今まで美容事業に携わって来られたとのことですが、なぜネイル事業だったのでしょうか?

タイ古式マッサージなども興味はあったのですが、私自身がネイルサロンに通っていたことが、きっかけですね。
当時はサロンもここまで多くなかったので、予約も入れ辛く、デザインもシンプルなものしかなかったので、今後流行り市場としても伸びていくのではないかと思ったのです。

今では多くのネイルサロンがありますが、貴社を選んでいただくために取り組まれていることはありますか?

研修を徹底していることですね。技術研修を当社ほど徹底しているところは少ないのではないかと思っています。朝の練習は月に15回程、約1日おきにやっています。
新人はほぼ全てに参加してもらっており、基礎からしっかりとした技術を身につけてもらいます。すべてのメニューにテストがありますので、どのスタッフが施術を担当しても安定的な技術をご提供できるようになっています。
また、練習は新人教育だけでなく「新しいアート技術方法」「技術クレームを出してしまった時の技術の見直し」等にも活用しているスタッフが多いですね。
その他にも、接客研修やカウンセリング研修なども行っていますが、20年以上経験しているネイリストもいますので、すべて社内で実施しています。
また、お客様にリラックスしていただけるように、マッサージチェアやリクライニングソファを取り入れています。
そのため、通常のネイルサロンであれば、あと3倍くらいの席数を用意できる広さであるのですが、ゆったりとした開放感のある店内を作ることで、お客様にもよりお寛ぎいただけると思っています。
また、ネイリストからするとテーブルが前に置いてあった方が施術しやすいと思いますが、手を前に出した体制で長時間過ごすのは施術を受ける側からしても負担が大きいです。利益や回転率だけを重視するのではなく、自分が行きたいと思うサロンをお客様目線でつくっています。

これまで経営されてきて、苦労されたことなどはありますか?

インターネットが普及し、ネット予約機能が出てきた時は辛かったですね。
「Terra」の価格は平均よりも高めなのですが、ネット予約が出てきた際に、価格で選ぶ人が増え、安いサロンに流れてしまったのです。
私たちも、来ていただくことで他サロンとの違いを知っていただきたいと思っていましたので、新規のお客様には、低価格でお試し頂けるようにしました。ただ、すべての価格を下げなかったのには理由があります。
弊社のスタッフはほとんどが正社員で雇用しています。社会保険はすべて完備しており、夏季冬季休暇の提供や、有給休暇取得率もほぼ100%と、スタッフに還元しているからです。そうすることにより、スキルの高いスタッフの確保につながっています。

スタッフ様のことも大切に考えていらっしゃると思いますが、どのような方と一緒に働いていきたいですか?

私たちは技術を提供していますので、技術者としてプロ意識を持っている方ですね。新しい技術や商材がスピーディーに出てきますし、それを追い求めることが重要だと思っています。
また、技術者としてだけでなく、海外展開や教育者としてなど他の視点で様々なことにチャレンジしたいと思っている方にも出会いたいですね。

今後、目標とされていることはありますか?

2018年の5月に銀座に新店をオープンしますが、日本のみならず海外でもTerraの技術を広めていきたいと考えています。
その良い技術や良いものを世界に出していき、日本だけでなく海外の方々にも知ってもらい、一人でも多くの方にネイル・まつげエクステを楽しんで頂きたいと思っています。
海外のサロンで施術を受けたこともありますが、やはり技術が劣る部分はありましたし、先駆者として本当に良いものを広めていきたいですね。
すでに中国から話が来ていることもありますので、アジア圏などに展開していき、どこの国に行っても「Terra」がある、ということを目指したいです。

実現のために何か取り組んでいることはありますか?

すでに、採用においては日本人に限らず採用をしています。現在では、フィリピン、ベトナム、中国、ネパールの方々も正社員として雇用をしています。
以前までは外国の方の採用はしていませんでしたが、実際一緒に働いてみると、とても熱心に技術に取り組み、大活躍してくれています。外国の方々の雇用創出もしていきたいと考えています。
また、「10年後になくなる職業」にネイリストが入っていたり、オートネイルなど出てきており、将来に不安を感じているスタッフもおります。しかし、弊社はネイルアートカタログアプリやオリジナル予約システムの自社開発なども行ってきたITに強い自社の強みを活かして、ITとネイルを融合させた新しいサービス等も生み出していきたいと思っています。

最後にメッセージをいただけますか。

ネイルもまつげエクステも、高い技術を身につけていれば、どこの国に行っても通用すると思っています。
また、どんなにお金がなくても、食べることを削ってでも、人々の「美しくいたい」という需要はあり続けるものだと考えています。
美容に携わっていることに誇りをもち、一ミリも妥協せず技術・接客を磨き、ネイルとまつげエクステファンを世界中に増やしていきましょう!

「株式会社シンシア」を詳しく知りたい方はこちら
http://www.sincere-co.com/