代表取締役社長 松下 聖子
短期大学卒業後、文化服装学院服飾研究科にて学び、1989年に渡伊。 MilanoのIstituto Marangoniにてファッションを専攻し、1993年~1999年までウエディング全般の製作に携わる。
10年間のイタリア生活ののち、1999年に帰国、松下トレーディング株式会社入社。
2011年に代表取締役社長に就任。
松下トレーディング社は、お母様が立ち上げた会社と伺いました。
はい、父親がインドから建材を輸入する会社を経営しており、50年以上前からインドとの繋がりがあります。母親もインドに行く機会が度々あり、その際、たまたま化粧品を忘れて渡印し、現地で出会った化粧品がシャナーズアーユルヴェーダだったと聞いております。
アーユルヴェーダは伝承医学ですので、母はハーブの効能やアーユルヴェーダマッサージなどのテクニックも含めて一から勉強して、インドのシャナーズアーユルヴェーダ化粧品をインポートすることを決めたそうです。
今やインドは成長している国ですが、母が最初にインドを訪れた時は飛行場のターミナルもなかったくらい発展途上でしたので、キラキラ目を輝かせながら物乞いをする子供達をみて心を痛め、この国の子供達が少しでも豊かになってほしいという想いで、輸入事業を始めたと聞いています。
お母様から会社を継ぐことは、もともと考えていたのでしょうか?
実は、継ぐことは考えてはいなかったです。
私が留学していた頃は、私の弟が会社をサポートしていたのですが、弟は父の建材の会社に移ったこと、学生時代から母のサポートをしていたこともあり自然とそのような流れになり、2011年に引き継ぐことになりました。
母は私と異なりカリスマ性の高い女性で、自分が継げるか不安なこともありましたが、逆に私は自分のスタイルで、スタッフとの距離も近く、助けられながら事業を展開しています。
お母様が大切に育ててきた商品は、どのような魅力があるのでしょうか?
今ではインドでも、アーユルヴェーダを基とした化粧品はかなり増えていますが、アーユルヴェーダとビューティーを結びつけたシャナーズ社は唯一無二の長い歴史があります。
アーユルヴェーダは、ハーブと密接に関わっている伝承医学ですので、インドのハーブをふんだんに取り入れたものを使っています。
また植物に内在するエネルギーは調和の力を持ち、人間の持つ細胞レベルにまで働きかけて、人間が持つ自然治癒力を引き出すことで、精神面も含めた美をつくりだす効果があると考えています。
アーユルヴェーダ自体が、身体、五感、精神の調和を取り、健康という真の美しさをつくりだす側面があるのです。
コアなお客様はナチュラル志向で、化粧品というよりアーユルヴェーダの理念が好きという方が多いので、アーユルヴェーダの手技を含めた商品を多く提供しています。
より多くのお客様に愛され続けるために取り組んでいることはありますか?
常にお客様のことを考えています。
母から受け継いだサロンやお客様である店舗があり、年も重ねていますので、常に進化をしていかなければならないと思っています。
私自身、母や父の影響からか小さい頃から海外に行くことも多く、海外に目を向ける機会が多くありました。自分や会社を進化させていくためにも、海外の色んな街を見て次に何が流行るか、自分の心に響くか、世界で何が流行っているかなどリサーチすることを心がけています。
今後、目指されていることはありますか?
実は、今年が飛躍の年だと思っています。
今年、化粧品を大々的にリニューアルをして、外部への告知と営業を強化していく予定です。
日本人とインド人の肌はもちろん異なりますので、シャナーズの成分を日本人向けに、よりナチュラルな成分にし、パッケージも変えます。
イベントへの出展や、ヘアサロンでの販売形態だけでなく、ホームページでの通販をスタートし、一般の方が購入しやすい露出を考えています。
また、instagramなどを活用し露出することも考えています。どういった人が作り、どのように、なぜ作っているかというところを丁寧に伝えていきたいと思います。
会社としての大きな展開は考えているのでしょうか?
そうですね。トレーディングの会社ですので、漠然とではありますが日本のすばらしい文化を海外にもっていくようなことをしていきたいと考えています。
ヨーロッパなどは市場が成熟しきっていますが、インドなど発展途上の国は貧しかった分、購買意欲も高く、子供がとても多く、急成長している感が肌で感じられますので、そういった国に日本で独自につくったモノを提供していきたいと考えております。
細やかな気配りや心遣いは日本の文化だと思っていますし、日本で当たり前のことは海外では当たり前ではありませんので、その日本の良さを海外の一人でも多くの人に知ってもらいたいと思っています。
今後、どのような人と一緒に働いていきたいですか?
グローバルな感覚の持ち主で、逆境に強く対応能力の高い方ですね。また、何事にも臆することなく、チャレンジしていける方も一緒に仕事をしていきたいと考えています。
現在、子育てしながらお仕事していただいている方もいますが、子育てしながらも自分自身が輝いていけるような人の活躍の場を増やしていきたいと思っています。
最後に、メッセージをいただけますか。
自分も母の後を追うようにしていましたが、美容は女性が女性であることを常に意識できる業界だと思いますし、化粧品も大切ですが、外に出ることで意識し、緊張することはもっと大事だと思っています。
人は誰もが年を重ねていきますが、ずっと活き活きと働いていて欲しいと思っていますし、常に美のトレンドを最先端で取得して、女性が常に輝いていける業界です。
「松下トレーディング株式会社」を詳しく知りたい方はこちら
http://www.mtk117.jp/index.html