株式会社MOGA・BROOK
代表取締役社長 太田 波子

学生時代にイギリスに留学後、20代の頃にトータルビューティーサロンとして独立し、33年間運営。
その間にロンドンで「カルジェル」に出会い、日本・アジア輸入総代理店となり、MOGA・BROOKを創業。

太田社長は、どのような経緯で創業に至ったのでしょうか?

私は学生の頃からイギリス留学をしており、当時現地の行きつけの美容室のオーナーがそのお店を引き継いでくれないかと声をかけてもらったことが一番のきかっけです。
もともとフリーランスとして旅行会社や通訳の仕事をしており、将来は独立したいと思っていましたので即決しました。それがボディマッサージやネイル、ヘア、ウェディングなどトータルビューティーサロンとして33年間運営し、一番繁盛している時にクローズしたMOGA LONDONという幻のお店なんです。
その間に、ロンドンでカルジェルに出会う機会にめぐりあうことがありました。当時は日本にソフトジェルがまだない時代で、料理やスポーツをしても欠けない、とても良いプロダクトだと思い日本でも展開したいと思ったのです。2年間自分の爪で検証して痛まないことを確かめ、こんなに惚れる程の商品はないと思ったので、一緒スタートしてくれるメンバーにも恵まれ、展開していくことを決めました。

それがMOGA・BROOKのスタートだったのですね。

はい、すでにパートナーとして技術者が居ましたので、アジアの総代理店として契約をし、日本の株式会社MOGA・BROOKを設立しました。
アジアの総代理店としてスタートし、教育・販売にも力を入れたのですが、どうしても商品に納得いかないところがあったのです。ただ製造元は耳を傾けてくれず、最終的には自分たちが商品開発をする以外に解決策はなく、その製造元を買収しました。

良いプロタクトづくりのための買収だったのですね。
その後に、苦労されたことはありますか?

メディアに取り上げられるようになってからは、カルジェルを導入したいというサロンが増えることでとても忙しくなったのですが、どんなにいいプロダクツでも、技術者の技術が伴わなければ、お客様からの支持もされません。そのため、そういった技術者向けに教育を行うことで、ネイルテクニシャンとして育てたかったのですが、教育に趣をおく方々が減少していくことが実情でした。
一方で、数年の間には競合が参入し、カルジェルよりも安価商品が市場に出てくる事は予測されましたが、メーカーとして商品開発に力を入れることを継続して現在にいたります。

お客様に喜ばれているのは、商品開発と教育に力を入れているからでしょうか?

そうですね。消費者としては剥がれにくいジェルを望みますが、長期持続だけではなく、オフをする時に負担をかけないことにもこだわり、ダメージを極力軽減することが重要だと考えています。
一方で教育も重要です。十人十色のお客様の爪に適切に対応できる技術力、お客様が爪の健康状態に敏感になるための爪病理学の知識、ネイルテクニシャンをお客様にとって「不可欠」な存在とする助けとなりたいです。
また、20カ国以上の海外代理店をつながっていますので、商談などがあった時にすぐに飛んでいく身軽さ、柔軟さはご評価いただけていると思います。

今後、目指されていることはありますか?

昨今、技術力においてはプロのネイリストと趣味でやっている方の境目がなくなってきているのが現状だと思いますので、業界的にどの様にして技術力を向上させることができるのか模索中です。
それと同時に、商品に関しては世界に通ずる商品開発を行っていますので、爪によりダメージのない商品を提供していくことにこだわり続けたいです。

それらのことを実現するために、どのような人と働いていきたいですか?

良いプロダクトはあるものの、消費者にうまくPRができていないところがありますので、選択肢の幅を広くして発想が豊かで自由な人ですね。発想の転換をしていかないと、ものづくりにも活かせないと思いますので。
また、インターナショナルな人ともお仕事をしていきたいですね。語学堪能ということではなく、選択肢の幅が広く、そういった広い視野で物事を捉え、ビジョンを持っている人です。

最後にメッセージをいただけますか。

美容の技術者としては、「売上だけではなく技術力をおとすな」というように、こだわりを持つことが重要になると思っています。
経営者に関しては、その技術力に投資した方が良いと考えています。売上はあとからでもついてきますので、経営方針としてのこだわりをもつことが最も重要だと思います。

「株式会社MOGA・BROOK」を詳しく知りたい方はこちら
https://mogabrook.com/