ブランディングテクノロジー株式会社
代表取締役社長 木村 裕紀

21歳でIT系ベンチャー企業へ入社。
2005年に株式会社フリーセルへ経営陣として参画。
2009年4月より代表取締役社長。
2012年にフリーセルベトナム(べトライに社名変更)で海外進出。
2018年11月にリブランディングを行い、ブランディングテクノロジー株式会社へ社名変更。

木村社長が、経営者になるまでの経緯を教えてください。

もともと親族が自営業だったこともあり、経営が身近にある環境で育ってきました。ITベンチャーで営業スキルを磨き、2005年にCOOとしてフリーセル(当時)に参画。その後は、営業組織を3年で約7倍の売上に成長させ9期目から代表を務めています。

これまでの経営において、苦労されたことはありますか?

苦労しながらも会社を急成長させてきましたが、2008年のリーマンショックで金融機関からビジネスモデルの見直しが入りました。それにより、主力となっていた既存事業において半年で約6000万もの赤字が出てしまいました。
経営上の危機ではありますが、それよりも危惧したのは社内の空気が後ろ向きになってしまうことでした。そのため、社長塾などを開催することでスタッフのマインドを前向きにしていくことに取り組みました。
また、ビジネスモデルも立て直す必要がありましたので、単発のスポット型からストック型にスライドすることで継続モデルを展開していきました。結果的に3、4年はかかりましたが、業務成績を安定させることにも成功できました。

現在では、お客様からどのような点が選ばれているのでしょうか?

お客様のブランドを軸にしながら、テクノロジーを活用して経営課題を解決へと導いていく点をご評価いただいています。それに企画、制作、保守、広告、コンサルティングの5ステップをー気通貫できることも大きいですね。お客様の経営を成長させて行くためには、「ブランド×テクノロジー」の相乗効果が欠かせないので、すべてを一括してお任せいただける体制が重要と考えています。
これらが功を奏し、現在3500社のアクティブな顧客がおり、ストック型の安定した事業基盤を持つことができていますね。

海外ではどのような事業展開をされているのでしようか?

ベトナムに「べトライ」というグループ会社を展開し、ラボ型開発としてコーディングを請け負っています。日本の技術をベトナムに出すこともそうですが、現地代表がベトナム好きで(笑)。ベトナムでビジネスをしたいという強いビジョンと会社の方向性が重なったことが進出のきっかけですね。

海外展開をする際に、こだわっていることはありますか?

海外に進出した際には、2~3年くらいのスパンでキャッシュを生み出す方法を考えていく必要があると考えています。
ベトナムでは、現地代表に担ってもらっている役割も大きいですが、スタッフを家族と思っていることもありますので離職率は低いです。現地の若い人への貢献にもなっているのかなと思います。

今後、目指していることはありますか?

リブランディングした社名にもあるように、約3500のお客様の「らしさ」をブランド化し、テクノロジーの力でお客様の経営をさらに伸ばしていくことを目指しています。そのためにも、お客様のブランドや経営をしっかりと掴むことで一緒に成長していきたいですね。市場の変化は激しいですが、ブランドを経営の軸に置く「ブランドファースト」の考え方で、確かな未来をつくっていきたいと思っています。
また連邦経営を追求していきたいと思っています。海外のグループ会社や社内のプロジェクトなどいくつかありますので、グループの中で多くの経営者や役員をつくり、それぞれの視点で市場に向き合い、そのトップたちによる連邦型の経営を進めています。
会社が大きくなることよりも、自分たちの目指す世界感を描くことでスタッフのやりたいことが実現でき、結果として会社の成長につながるのだと思います。

それらのことを実現するために、どのような方と一緒に働いていきたいですか?

会社の理念にしっかり共感してもらえるかが重要です。スタッフのエンゲージメントを高めていくためにも、企業理念を大切にしてもらえる方と一緒に働きたいですね。
最近では1988年生まれのスタッフが経営チームに加わったこともあり、サッカー日本代表のように若手でも組織の中枢に参画してもらい、会社の活性剤になってもらえたらいいですね。

最後にメッセージをいただけますか。

海外展開だけに限りませんが、事業のスタートアップ期には為せば成ることもありますが、それ以上に業務が軌道に乗り、事業を存続させていく段階の方が大変です。そのためにもチャレンジ精神とポジティブな気持ちを忘れずにいることが大切です。
勢いも大切ですが見通しが甘すぎるとロスが大きいです。現地に視察して生の話を聞くことで、成功談や失敗談などをみて、チャレンジすることをお勧めします。

「ブランディングテクノロジー株式会社」を詳しく知りたい方はこちら
https://www.branding-t.co.jp/