代表取締役CEO 山田 泰央
徳島県生まれ。10代の頃からプログラマーとして活動し、プログラミングの専門学校を卒業後はフリーランスエンジニアとなる。
2011年に株式会社ダズルを設立。
山田社長は10代の頃からプログラマーとしてお仕事されていたと伺いました。
どのようなきっかけでプログラミングに興味をもったのでしょうか?
小学生の頃からゲームが大好きで、特に『RPGツクール』というゲームを制作できるソフトにはまっていました。ただ、そのソフトでできることは限られていて自分のやりたいことをすべてできるわけではなく、物足りなさを感じていました。
それから中学生の時に雑誌で、プログラミングができれば自分のやりたいゲームをゼロからつくれるようになるという記事を見てプログラミングの勉強を始めました。インターネット上でプログラマーの仲間をつくりながら、独学でプログラミングを学ぶことができました。
当時はパソコン雑誌を買って勉強をしながら、Windowsのアプリケーションやミニゲームなどを作ってインターネットのフリーウェアのサイトに投稿していたのですが、それらが雑誌に掲載され雑誌が無料で貰えるようになり、毎月の雑誌代を浮かせるために頑張ってソフトウェア開発をしていました。すると、定期的に載せてもらえるようになり、雑誌を見た人から直接仕事の依頼が来たんです。それが、プログラマーとして仕事を始めるきっかけとなりました。
その後、起業に至った経緯についてお聞かせください。
ある時に依頼された案件が、将来性のある面白いものだったのですが、とても一人で完成させられるものではありませんでした。依頼主の企業の方にもメンバーを集めて「チームとしてつくってくれるなら発注する」と言われ、仲間集めを始めたのが創業のきっかけです。
起業してから、危機などはありましたか?
もともとフリーランスの頃から受託の案件をやっていたのですが、会社を設立した当初は会社として案件をとってくるのに苦労しましたね。
その危機は、外部や内部の人にサポートしてもらうことで乗り越えることができました。それからは外部の人ともネットワークを深め、ビジネスにつながるよう心がけています。
現在はどのようなことを強みとしているのでしょうか。
1つは、VRコンテンツにおける企画、開発、運用を、小さい組織ならではのスピード感をもった意思決定を行えることです。
2つ目は、『AccessiVR(アクセシブル)』という、KPI分析や視点データなどVRコンテンツならではのデータ収集・分析機能をもつツールをもっていることですね。これは自社開発したものなのですが、アジア初のサービスになります。
どのようなことがきっかけで、VRに注力しようと思ったのですか?
2013年に初めてVRを体験したときに、スマートフォンを初めて触った時と同じくらいの衝撃を受けました。スマートフォンがガラケーにとって代わったように、VRも新たなプラットフォームになるだろうと思いました。
それからずっとVRに注目をしていて、2015年に研究開発の機会をいただき、事業としてスタートすることになりました。
VRを提供していく上で、工夫していることはありますか?
VRでの視界や体験に慣れていない方もまだ多いのが現状なので、VR酔い対策はするようにしています。
もちろんのこと、お客様が喜んでくださるようなコンテンツづくりも重要になりますので、今までのコンテンツの企画ノウハウを生かして取り組んでいます。
今後の展望を教えて下さい。
これまで、東京都のとしまえんと徳島県のあすたむらんどに、VRのコンテンツを導入していただいた実績があります。そこでご好評をいただいていますので、これから遊園地やテーマパークにVRを広める活動をしていきたいです。
今VRに興味がある人は情報の感度が高い人だと思いますが、地方では実際に体験したくても体験する機会が、比較的まだ少ないと思います。VRのコンテンツを純粋に楽しんでほしいのはもちろんですが、そういった最新の技術に触れる機会が少ない人に、ITに興味をもつきっかけを提供できればと考えています。
それらを目指す上で、どのような人と働いていきたいですか?
人の心を良い意味で揺さぶって、それが自分の喜びだと思える人ですね。実際に自分たちのつくったもので遊ぶ人の顔を想像して、その人たちからのフィードバックに一喜一憂しながら、楽しんでもらうために努力を惜しまない人と働きたいです。
最後にメッセージをお願いします。
失敗できる年齢は限られていると思うので、起業を考えている人は思い立ったが吉日で、とにかくチャレンジみてほしいですね。
自分が起業した時よりも資金調達の市場が広がったり、起業についての情報も収集しやすく、起業家を育成するサロンも多くあったりして、起業を応援する社会になってきていると思います。
ベンチャー企業で働くと、裁量が大きい分20代で経験できることは圧倒的に多いと思います。ベンチャー企業の経営は、良いときも悪いときもありますが、どんなことも楽しめる人には挑戦してみてほしいです。
「株式会社ダズル」を詳しく知りたい方はこちら
https://dzl.co.jp/