代表取締役会長 兼 社長 高山泰仁
立教大学大学院修了。 1990年に株式会社グローバル航空に入社。その後、1994年に株式会社旅工房に入社後、1996年に代表取締役就任。2015年代表取締役会長兼社長に就任。
早速ではありますが、高山社長が旅行業界にたずさわるようになったのは、どのようなきっかけがあったのでしょうか?
私は、高校3年生の頃から将来旅行会社をつくることを考えていました。
生い立ちを振り返った時に、旅が好きだったというよりも、国籍や差別をなくして世界平和を目指したかったということの方が大きいですね。
また、高校生の頃からアルバイトをしており、店舗を任されることも多かったので、働き始めた時からオーナー意識というものがありました。だから独立をしたいという意識が早く芽生えたのだと思います。
新卒として入社したグローバル航空では、独立することを宣言していましたので、自分の業務を行いながら、経理や営業、証券会社のマーケット情報など見て経営について勉強をしていました。当時のナンバー2と共に退職することを決意し、現在の旅工房のもととなる会社をつくり、スタートアップで経営をスタートしました。
旅工房は、学生時代の夢をカタチにされたのですね。
今までの経営において、苦労されたことなどはありますか?
店舗を全国展開し始めてすぐ1年で赤字決算を迎えてしまったことが一番辛かったですね。
ITバブルの時代に、IPOを目指して全国展開をしていったのですが、これまで旅工房で培ってきた文化が新たに展開した店舗に根付かないまま人材採用を推し進めてしまい、組織が崩壊していってしまったのです。
その背景には、私自身が、自分の才能を過信し過ぎてしまったところがあったと思います。自分がやれば成功すると慢心して、社員との間に壁をつくり、コミュニケーションをおろそかにしてしまっていました。
ただ、大きな失敗をし、それではいけないという事に気付いてからは、原点回帰をし、改めて社員を大事にして、現場と向き合い、社員と膝を突き合わせて未来を語り合い、会社を立て直していきました。
今では認知度も高い貴社ですが、魅力はどのようなところにあると思われますでしょうか?
旅工房では、予約や企画、仕入れなど「機能別」の組織体制での運営ではなく、「旅行訪問先別」の体制で運営をしています。そのため、担当地域の専門知識をもった「トラベル・コンシェルジュ」と呼ばれるスタッフが、一貫したサービスをご提供しています。そのことにより、お客様に旅先の旬な情報をお届けすることができ、一人ひとりのお客様に寄り添いながら、専門性の高い知識をもって旅行のご提案をすることができるという点が旅工房ならではの強みだと思っています。
今後、どのようなことを目指していますか?
現在は、日本の個人、法人のお客様を中心に商品を提供していますが、今後グローバル化が進んでいく中で、日本だけではなく、海外にも目を向けていく必要があると思っています。
そのためには、まず、日本や国籍に留まらない、世界で戦える人材が欲しいと思っています。
また、日本は島国ですので海外のどの国に行くにも、ほとんどが飛行機を使うことになります。日本が他国との接点や交流を持ち続けるために、航空会社と協力してお客様を送り続ける必要があると思っています。若者が世界を見ることができるように、海外に行きたくなるような魅力のある商品をつくっていきたいですね。
業界としても、価格だけではなく、企画で競争できるよう発展させて、魅力のある業界にしていきたいと思っています
今後、更なる発展を遂げていくために、どのような方と一緒に働いていきたいですか。
旅工房では、新卒を採用し始めて17年目ですが、1期から17期までの生え抜き社員が中心となり、旅工房のDNAを引き継いでくれています。旅工房で頑張ってくれている人は、常にワクワクしていますね。
今後会社を発展させていくために、「変化し成長し続ける仲間」と一緒に働いていきたいと思っています。
新しいことにチャレンジでき、関わる人全員をお客様だと思える人、自主性を持って行動できる人、やりきれる人。例えば、お客様からファンレターが届くような人ですね。お客様や関係している人の笑顔を見るために尽くせる人は大歓迎です。
最後にメッセージをいただけますか。
旅行業は、その人の人生の1ページになる「旅」を販売することのできる誇り高い職業だと思っています。また、旅行を通して様々な人や世界とお付き合いをすることで、宗教や差別などに対する理解が深まり、世界の大きな舞台で物事が見られるような、人材になることができると思っています。
「株式会社旅工房」を詳しく知りたい方はこちら
https://www.tabikobo.com/company/