株式会社サンエイフーズ
代表取締役 韓 永紀

3歳の時に両親が焼肉店を開業。
大学卒業後、宅配のお寿司屋を経営していたが、親の事業を立て直すために再建に乗り出す。

親御さんの事業を継がれたとのことですが、もともと予定されていたことだったのでしょうか?

当初は、あまり考えていなかったですね。
私自身、在日韓国人なので、父親からも「お前はサラリーマンにはなれないよ、商売をしなさい」と言われていました。今や、在日韓国人でも弁護士に就いたりすることも多くなっていますが、昔は企業に入ることは難しかったんです。
実家も商売をやっていましたので、サラリーマンにはならないだろうな、とは思っていましたし、経営には携わりたいとは思っていましたね。
だから、宅配のお寿司屋を経営したりもしていたのですが、実家の焼肉屋が傾き始めてしまった際に、本当はやりたい仕事ではなかったのですが、生活の糧と親の事業を立て直すために、チャレンジしました。

引き継がれてからは、どんなところにこだわりを持っていましたでしょうか?

総合力ですね。美味しいだけではダメだと思っています。
例えば、100円の価格なのにがっかりする時はありますし、これで1万円!?ということがあるように、価格に対する価値や期待値を超えるコンテンツを提供していきたいと考えています。
人や商品、内容や雰囲気も総合力で高いものを提供するということですね。私自身、スペシャリストよりもゼネラリストなので、お店にもそこを求めるようにしています。何かが尖っているよりも、総合力で80点が良いし、すべてが合格点以上でありたいと思っています。

その中でも、一番こだわっていることはありますか?

人財づくりにはこだわっていますし、人を大事にしています。
弊社の理念は、「すべてはお客様の喜びのために」としているように、店舗に来ていただけるお客様だけでなく、私からすると、一緒に働く仲間たちも内部の顧客だと思っています。
だから、社員一人ひとりと向き合って面談も行っていますし、働き方改革が進んでいるように、残業削減など最低限のことは徹底しています。

なぜ、社員に対しても「お客様」という考え方をもっているのでしょうか?

会社の役目は、人間づくりであり、その人たちが社会を良くしていく人財だと考えています。
「感謝」とか「笑顔」って、学校では教えてくれないと思っています。会社というのは学校では教わらない道徳だと思っていますので、弊社でも「社長塾」というのを開催したりしています。従業員を教育することが会社の役目ですね。

社員のことを想って教育も行っているとのことですが、どのような方と一緒に働きたいですか?

明るく、笑顔で、前向きな人。また、前向きになりたい、夢を持ちたいけど、どうしたらいいか分からない人ですね。
また、勉強好きで、本を読む人ですね。社員にも読ませるようにしています。
あとは、一番は両親に感謝している人ですね。面接では必ず聞くようにしています。両親との関係が良いか、感謝しているか。私自身も親には感謝していますし、今どんな関係、環境でも、産んでくれたのだから、感謝はするべきだと思っています。
そのため、立ち振る舞いやコミュニケーションはもちろんですが、何を大事に生きているかの価値観は大事にしていますね。

そんな社員のみなさんと今後どのようなことに取り組んでいかれたいですか?

ビジョンとしては、コンツェルンをつくっていきたいと思っています。
サンエイホールディングスとして、ホテルやスパ、航空会社や街などもつくって、何千億の会社にしたいですね。日本だけだと厳しいので、世界にも広げて。

具体的にはどのようなことを考えていますか?

2023年〜2025年までにはIPOをして、海外に展開していきたいですね。上場の目的は、優秀な人財の確保です。
その後は、2030年くらいまでに、500店舗くらいにして、代表は退いて、ホテルをつくりたいです。その他にも、例えば制服をレンタルできる会社や店内のクリニーング、ファーム、工場、教育の子会社など、飲食業に付帯する産業をつくって、みんなに社長をやってもらいたいですね。100人の社長をつくることが目標です!

とても夢が広がるお話ですね!

そうですね。社長業は楽しいし、好きなことができると思っています。だから、みんなにも夢を与えられる場所をつくりたいなと思っているんです。
よく、独立して自分のお店を持ちたいって人がいますが、成功する確率は高くはないと思っていますし、一人で続けていくのも難しいと思っていますので、子会社として独立してもらい、支援をしていきたいと思っています。
幸せをつくるには、お金は絶対条件ではないけれど、必要条件ではあると思いますので、出資をすることで夢を見せてあげる。あと、会社もお金も手段でしかないと思いますので、自分の叶えたいことを手に入れて、その後は、社会に貢献していきたいと思っています。
自分の喜びより、人の喜びの方が残るので。

直近での目標はありますか?

直近3年以内に、店舗数10店舗、売上50億(IPOの時)は目指しています。その後はM&Aを考えていますね。
そのために、厨房の技術を残していくことを目的に、「焼肉学校」設立準備をしたり、肉の部位や商品知識No.1を目指し、「うしくろイズム」という、マニュアル作りをしています。
その他、当たり前のことではありますが、お客様の前回食べたものや飲んだものなど、好みを覚えて提供することを目指していたり、理念浸透を心がけています。

最後に、今後の日本を背負う次世代の方々へメッセージはありますか?


起業は怖いものもあると思いますが、失敗して死ぬことはないですし、死ぬこと以外に怖いものはないと思っています。海外と比較すると起業率が低い日本ですので、是非、日本に活力を与えていっていただきたいですね。

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http://ushiqro.com/