株式会社プレジャーカンパニー
代表取締役 望月 大輔  

1975年、山梨県生まれ。大学在学中に、アメリカへ留学。
大学卒業後は、ワーキングホリデイにてオーストラリアへ2年間滞在し、帰国後、株式会社グローバルダイニング社へ入社。店長やエリアマネージャーを経て、独立を決意。
2010年に、株式会社プレジャーカンパニーを設立。アジアン業態をメインに、イタリアン、炭焼き業態を展開中。

望月社長は、もともとグローバルダイニングご出身と伺いました。

はい、グローバルダイニングは今でも大好きですし、代表の長谷川氏のことはとても尊敬しています。十数年勤務していましたが、そこで働き、独立を考えたきかっけともなっています。
グローバルダイニングで一番驚いたことは、徹底的な成果主義だったことです。給与は明快な評価システムがあり、昇給・昇格は自己申告制で、やる気があり結果を出せば地位も給料も上がっていきました。ベテラン社員でも、結果が出せなければ降格です。
私自身サッカーをやっていたこともあり、勝負ごとは好きでしたし、働きをちゃんと見てきちんと評価をしてくれるということに、モチベートされていたと思います。

そこから飲食の道を歩んできたのですね。
どのようなことがきっかけで、起業の道を選んだのでしょうか? 

グローバルダイニングでのキャリアアップも考えてはいたのですが、会社の方針を踏まえた際に、自分自身がお客様や会社のために考えていることを実現することは難しいと感じたことですね。
当時、飲食業界では価格競争になることが多かったのですが、市場や顧客ターゲットのニーズを把握して、メニュー以外のサービスで付加価値をつけることや、店内の内装にこだわることで、もっと多くのお客様を呼び込むことができる、と思っていたのです。
もちろん、グローバルダイニングのことも好きでしたし、代表の長谷川氏のこともとても尊敬していましたが、自分の想いを形にしたいと思って決意しました。

将来的に独立することは、考えていたのでしょうか?

独立や起業は、考えていなかったですね。
ただ、ずっと飲食の仕事をしていましたし、自分自身、ご飯やお酒が好きなことや人と接することは楽しいと思っていましたので、必然的に飲食の仕事しかなかったですね。
グローバルダイニング時代から、エリア特性やお客様の特徴・感覚にあったコンセプトを考えたり、経営感覚で仕事をしていましたので、独立してからも「当たるだろうな」と思いながらスタートしました。

現在では多店舗展開されていると思いますが、店舗づくりに対するこだわりなどありますか?

味、サービス、雰囲気、コストパフォーマンス価値を総合的に提供することで、どんな方が来ても外さないものを提供することにこだわっています。
「アジアンビストロDai」が成功しているのも、幅広いメニューを提供することで「○○を食べに行きたい」という明確な来店動機をもって、お越しいただける方が多いことだと思っています。
あとは、単価が同等のところと比較した際に、お客様の要望を先取りして、笑顔で元気に、気遣いを持って提供するという、サービス力にもこだわっています。
そのために、サービス講習会や店長会議、新卒フォローアップ研修など、会議を通じて会社の考えや方針を理解してもらい、サービスに活かしてもらっています。

一緒に働く方々には、どのようなことを期待されていますか?

前向きで、努力をし、ポジティブな方ですね。これらのことが欠けていると、成長もしていかないと思っています。
本当にお客様に喜んでもらいたいと思っていますので、それを実現するためには、一人ではできないですし、仲間がいることの大切さも伝えています。
弊社では社員のことを「仲間・家族」と言っていますが、どれだけ仲間を想い合いながら、成長してもらえるかどうかですね。
そのこともあってか弊社の離職率は低いですよ。新卒社員に対しても、毎月のフォローアップ研修を徹底しており、キッチンは農家に旅行に行ったり、ホールはサービス研修を行ったりしています。

お客様だけでなく、社員の皆様のキャリアについても大切にされているのですね。

はい、社員には活き活きと働ける場を提供したいと考えています。
飲食の仕事は、営業職などとは異なり、お客様から直接感謝をもらえる仕事ですので、やりがいを持っているメンバーも多いですし、今後AIやロボット技術が発展してくる中でさえ、飲食の接客の仕事は無くならず、必要とされ続けるものだと考えています。
そのため、男性であればキャリアを積んで、店長やそれ以上を目指して欲しいと思っています。女性であれば、結婚や出産などもあり、今の時代、共働きが必要となっていますので、社内で出会って結婚して、長く働き続けて欲しいと思っていたりします(笑)。

プレジャーカンパニーとしては、今後どのような展開を考えていますか?

今あるコンセプトを磨き、他の業態、エリアに展開していきたいと考えています。
既に、2017年12月に子会社での運営にはなりますが、「TORISETSU」というラーメン業態をオープンしました。
おしゃれな店舗で、女性も入れるような場所に展開していくことを考えていますが、今後人材難になる中で、ラーメン業態は少ない人数で回転できますので、都内や海外へも出店をしていきたいと考えています。
また、2017年9月恵比寿にオープンした「Nouvelle Ethnique Atha」は、今まで展開してきた業態よりも、少しアッパーな場所と店舗づくりをしました。
利益をとるというよりも、ブランディングや社員のモチベーションアップのための、ファインダイニングとしていますので、今後も、より多くのハレの日使いができるような場所に展開していきたいと考えています。

他エリアの展開は、どのようなところを考えているのでしょうか?

まず、地方展開と海外展開を考えています。
地方に関しては、隠れた需要がまだまだ日本にはあると思いますが、アジアン業態で良いところが少ないと感じていますので、地方へ展開し、良いものを提供していきたいと思っています。
海外に関しては、和食業態のブラッシュアップをかけて、5年以内には展開していきたいと考えています。ラーメン業態ではアジアに、和食業態ではアメリカ本土とか行きたいですね。最終的には、世界のホットな地域でやっていきたいです。

「株式会社プレジャーカンパニー」を詳しく知りたい方はこちら
http://www.pleasure-company.com/