WizBiz 株式会社
代表取締役社長 新谷 哲

1971年、東京生まれ。大学卒業後、ベンチャー・リンク入社。2010年、当時赤字のWizBiz事業とともに同社を退職し独立、レカム傘下に入る。2011年、レカムと光通信の出資分を全て買い取る。
WizBizは、ビジネスマッチング・異業種交流会サイトとして現在約20万人の社長・役員などが登録する、実質日本一の経営者のアライアンスサイト。

創業経緯をお聞かせください。

私は元々東証一部上場企業で働いていました。企業の経営業績が良くなかった為、退社を考えていたのとほぼ同時期にWizBizというビジネスマッチングポータルサイト事業を立ち上げたいということになり、私以外やる人間がおらず責任者としてサービスの立ち上げを行いました。
しかしWizBiz事業を立ち上げたものの、当時は赤字でした。改めて退社を決心した際に会社から赤字の責任を求められたので、WizBizと事業部20人ほどのメンバーを引き連れ独立したというのが創業の経緯です。

赤字事業を引き継がれたのには回復させる自信や見通しがあったからなのでしょうか。

いや、全くないですね。そのため創業当初は上場企業の傘下に入りました。その後、私はマネジメントバイアウトを行い今がありますが、私自身、愛着はあったもののビジネスマッチングポータルサイトというものに興味はなく、社長になる気もありませんでした。当時はうまくいくとも思っていなかったのです。

事業が形になってきた、需要が出てきたなと感じるようになったタイミングはありましたか?

今もうまくいっているとは思っていないです。スタートラインにさえ立てていないような気がしています。ましてや需要があるとは一度も思ったことはないですね。実質日本一の経営者のアライアンスサイトですがそれは競合他社がいないからだと思っています。

12期目とのことですが、今まで危機はありましたか?

社員の不正によって会社が倒産しそうになったことがありました。その事件発覚後すぐに社内で緊急朝礼を行いました。そこで、今後の会社の見通しが不透明であること、それでも会社に残りついてきてくれる人は自社の株を買ってくれるように頭を下げましたね。当時は資金繰りが最大の課題点でしたが、株主をはじめとした、周りの人たちからのお力添えで何とか難を逃れました。

貴社のサービスの強みはどうのような点にあると思われますか?

一番の強みは経営者向けネットメディアで実質Only1・No1というところです。経営者向けネットメディアにおいて競合がほとんどおらず、総合的にビジネスを展開している会社も少ないからですね。
もう一つの特徴は、経営者向けのセミナーを定期的に開催しているところです。月50本〜60本ほどのセミナーをオンラインで実施しています。交流会などもオンラインですが毎月開催しています。
私が目指しているものは、例えるのであれば経営者向けの総合スーパーマーケットです。経営者の方が何か課題や問題を抱えている時にWizBizのサービスを利用することによって、課題や問題の有効な解決手段をご紹介できるというのが理想です。

with/afterコロナの影響によって、働き方の変化はありましたか?

我が社は元々在宅勤務規程があり、創業当初からテレワークを実践しているので、とりたてて変化はないですね。
働く時間の長さには重点を置いておらず、成果を重視しています。そのため成果を出すことができるのであれば、働く時間は自由にして欲しい、というように私自身社員に指示を出していました。
働き方における「成果主義」という考えは私の中ではスタンダードなものなのです。

次にチャレンジしていこうと考えていらっしゃることはありますか?

ビジネスマッチングを強化していこうと考えています。ビジネスマッチングは今まであくまで我が社のサービスの一つでしかなかったのですが、世間ではコロナの影響によってビジネスマッチングというサービスが注目されるようになってきました。
そのため定期的にオンライン交流会を開催し、またビジネスマッチング用のアプリ開発にも着手しています。

最後に、経営者の方々、起業を考えている人々に何かメッセージをお願いします。

経営者の方々、とにかく時代がどんどん変化しています。今は産業革命の時代です。ただ数十年かけて変化していくはずだった情勢がコロナの影響によって数ヶ月という単位で変化しています。時代の潮流に乗り遅れず、ビジネスモデルの改善・改革に果敢に挑戦し続けてください。
起業を考えている方々、この時期に起業するというのは大変なことです。腹をしっかりと括って、必死に仕事に取り組み生き残って欲しいです。どんどん良いビジネスモデルを世の中に出していって欲しいです。
このご時世、ピンチかもしれませんが、同時にチャンスでもあります。挑戦し続けていきましょう。

「WizBiz 株式会社」を詳しく知りたい方はこちら
https://wizbiz.jp/