株式会社imprise
代表取締役社長 C.E.O 大野 博司

1980年8月31日生まれ。東京都足立区出身。
イベントのプロデュースに10代の頃から携わっていたことをきっかけに2014年1月に株式会社impriseを設立。

早速ですが、創業に至った経緯を聞かせてください。

もともと、10代の頃からイベントや空間づくりを個人的に行っていて、自然と法人化していたのが実際のところです。飲食事業をスタートし始めたのは、とある会社から「深夜に人を入れたいからイベントをやってくれないか」と依頼を受けたことがきっかけですね。
一度きりのイベントで、人を集客して終わるのではなく、業態から提案に踏み切った。これが後に飲食業へ参入のきっかけともなる「エンターテイメントバー」の企画・運営でした。

そこから、飲食業も強化していかれたのですね。

そうですね。ちょうど3年前くらいに不動産会社から「ここで何かやってくれないか」と相談を受けたんです。その声掛けを機に「いつかはやろう」と温めていた想いが「今だ」と爆発したんですかね(笑)。例えば、イベントでは長い期間どんなに準備をしても、イベント自体は数時間で終わる、そういった短時間のために何人もの関わる人達が数ヶ月準備して・・・花火のような美学がそこにはあると思っています。
ただその反面、飲食店のような常設的な営業の中で多くのお客様の喜びや笑顔を生み、また違うお客様へ伝染するような空間や時間を創り出し、仕掛けていきたいと思うようになった先に、飲食業があったという感じです。

根本には、大野社長のどんな想いや出来事があったのでしょうか?

私がイベントを行うきっかけにもつながっているのですが、初めてクラブのイベントに行った時に、感じたことのない驚きと感動がこみあげてきたんです。これは今でも忘れられないぐらいの大きな衝撃でした。
それからは常に、自分で考え上げた企画で「お客様がどう楽しんでくれるのか」を意識するようにしています。ですのでお客様の顔が見える現場が大事であり、今も顔が見えない仕事はしていません。人と接することは苦手なんですけどね(笑)。

「みんなが驚き、何かを感じてもらいたい」という誰にも負けない想いこそが形になっていったのですね。
店舗のこだわりやコンセプトについては、どうお考えでしょうか?

「海外と日本文化の融合」というのをベースに、ストーリーをつくっています。
もともと、海外旅行が好きで世界を旅することが多いのですが、自分の宗教や夢を聞かれて答えられなかったことが、自分自身のひっかかりでもあったんです。ただ、異国の地から日本を見た時に改めて感じる良さがあったのも事実でした。
例えば日本には各家庭に囲炉裏があって、それを囲んで食事をしていた昔ならではの文化がありました。それを現代風にアレンジし、他のお客様とも自然と会話が生まれるような、囲炉裏を囲んで縁を紡ぐというコンセプトの直営店も経営しておりました。
「バル横丁」もこのように、昔ながらの日本の古き良き文化と海外のモダンな文化を融合できないか、私共なりの今の横丁の形を創れないか、を考え生まれた企画のひとつです。
昔の横丁のように、自然と隣の人と話し、新しいコミュニティもつくることができたなら・・・そんな想いも込められています。
「コンセプトとストーリーがあってこそ、その先にお客様にとって本当の驚きと感動がある」と改めて強く感じます。

一緒に素敵な空間や時間を創っていくためには、どのような方が良いのでしょうか?

まさに、面白い人ですかね。いい意味で型にはまっていない人。でもそこには口だけにならず裏打ちする努力も伴っていて、ぶっ飛んだ考えもあるような。
具体的に言うと、1つの事柄に対して「自分だったら」と考えられる人ですね。オリジナルの着眼点やアイディアを持っている人はやはり面白いですよね。
どんなに同じことが起こっても環境によって人は変わると思うんです。簡単に言えば、弊社に合わない人も必ずいると思います。
だから、採用の時全員に「まずは3ヶ月間働いてみて」と話しています。働いてみて、合うか合わないかを判断してもらえればいいと思っていますね。

飲食業という激しい競争がある中で、工夫していることはありますか?

自分でやりたい環境を創っていくことがもっとも大事だと思っていますので、いい意味で自分を変えずにやっています。なので、特段ライバル企業や目指しているというのも考えていないのが本音です。
新しく出店を決める時も、私自身は市場調査はあまり行いません。(もちろんスタッフ達は、何度も市場/商圏調査はやっています。)
その場所もあえて1回くらいしか見に行かないんです。「人が歩いていれば人は来る」と思っているんですよ(笑)。企画やデザインは1回訪れた時のファーストインプレッションが大事ですし、その感覚こそ大切にしているといっても過言ではないです。

最後になりますが、次の一手はどうお考えですか?

「2020年までに20横丁」を掲げ、まずはバル横丁を全国でオープンしたいと考えています。その上でもちろん海外展開も見据えています。まずはアジアへの進出です。そしてスペインの本場に「バル横丁」があったなら逆に面白いですよね。
しかし、横丁にはとらわれ過ぎず、多様性がいろいろリンクしていくような幅広い空間や時間を提供し続けたいと思っています。
面白いことを世の中へ。impression+surpriseをあなたのもとに。

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http://imprise.co.jp/index.html