株式会社ビジネスITアカデミー
代表取締役 田中 裕明

1961年、福岡県生まれ。国立有明高専卒業後、外部記憶装置・媒体を扱う専門商社に入社。
その後、外資系PCメーカー、マイクロソフト認定資格運営会社を経て、2008年に株式会社ビジネスITアカデミーを設立。

早速ですが、田中社長が起業をされたきかっけを教えてください。

新卒で入社した会社に18年務めた後、知人の誘いを受け外資系のPCメーカーに転職しました。その後、再び、知人の誘いを受け転職し、マイクロソフトの資格を運営する会社に5年ほど勤めたときに、このまま勤め続けるのか、別の環境で仕事するのかを考えるようになりました。
別の環境を検討するために転職活動を行ったのですが、なかなか希望に沿う会社がみつからない中、起業を選択肢として考えるに至りました。
そこで、初めて「何で」起業するか考え始め、当時、携わっていた企業向けOffice活用研修で起業することにしました。企業研修であれば、在庫を持って行うビジネスではないので資金がなくても起業ができたこと、経験とノウハウを持っていたことが起業の判断を後押したように思います。

当時考えていた企画で、起業されたのですね。
これまでの経営において、苦労したことなどはありますか?

創業後まもなくリーマン・ショックが起きて、研修を実施する企業が少なくなりました。研修は、直接的にお金を稼ぐものではないので、不況に弱いビジネスなんですよね。
そして、顧客を増やすことができないまま資金が底をつきかけ、たたむことを考えましたね。
しかし、そのタイミングで、数年越しで話をいただいていたメガバンクの研修が決まったのです。それから、銀行系列の会社に徐々に広まっていきました。

何か、工夫されたことがあったのでしょうか?

工夫したことといえば、研修の中身についてですね。
私がOffice活用研修ビジネスを始めたころは、世の中に出版されている研修教材通りに実施することが一般的でした。その内容は、業務の精度を上げたり、効率化したりするのではなく、操作を習得することが目的のものでした。
当社では、業務に即し、研修終了後に、直ちに業務に活かすことができる研修を提供することにしました。そのことを理解いただける企業に採用していただいています。
当社にしかできないことをやりたいと思い続けてきたことが良かったのだと思います。

貴社ならではの強みとしていることはありますか?

私自身だと思っています。
私は、工場のエンジニア、事業企画、コールセンターや営業のマネージメントとして、現場で出来る合理化をし続けてきました。様々な業務を経験している私が根幹をつくり、そのノウハウを講師に伝え、各分野のエキスパートの講師が研修を行っていることですね。
また、お客様の課題を丁寧にヒアリングして、最適解を提案するようにしています。業務改善や人材育成といったゴールを実現するために、研修、マンツーマンレッスン、eラーニング、開発の中で、何が、そして、どう組み合わせることが良いのか提案します。
実現するまでの時間、かけられる費用、人材や会社規模などによって、最適解は異なると考えています。お客様の状況を知るためには、ヒアリングが重要となるわけです。
企業の目的は収益を上げることであり、その手段として人材育成があります。人を育成して成長させ、資産にするべきだと思っていますので、人材育成をして収益をあげる提案をしていきたいですね

そのために、必要となるスキルはどのようなことになるのでしょうか?

きちんと事実把握をし、本質的な課題を把握するヒアリングのスキルが重要だと考えています。
外資系や国内企業、工場やコールセンター、営業やエンジニアなど、様々な経験をしてきたことが、お客様の業務を理解することに、非常に役立っています。正しく事実を理解することで、役に立つ提案ができていると思っています。

今後、どのようなことを目指していますか?

会社を大きくすることは結果として実現するものだと思っています。規模を大きくするためではなく、お客様の役に立つことをやっていきたいと思っています。無理をして大きくするのではなく、良い人材が見つかった時に大きくすることを考えようと思っています。人材ありきですね。
お客様からいただいたお金以上のことを提供することがミッションだと思っていますので、それをやり続けること。また本当の意味で改善できることを提供し、結果を出す会社であり続けたいと思っています。

それらのことを実現するために、どのような人と働いていきたいですか?

研修スキルは当然として、基本的なビジネスマナーやスキルを持っている方が良いですね。講師は、受講者やお客様の担当者とコミュニケーションする機会が多くあります。そして、その場に、私がいないことがほとんどです。
だから、信用と信頼できる人と付き合っていきたいと思っていますし、その上で私と同じ方向を向ける人と一緒に働いていきたいですね。

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