株式会社カンペールジャパン
代表取締役 高下泰幸
御社の事業内容について教えてください。
スペイン・マヨルカ島発のシューズブランド「CAMPER(カンペール)」の日本展開を行なっています。
イギリスで靴づくりの技術を学んだ職人がその技術を島に持ち帰り、その後、三世代・約100年にわたって磨き上げてきた伝統と品質を基にブランドが成長してきました。
地中海に浮かぶ島ならではのイマジネーションあふれる独創的なシューズブランドとして、「性能」や「履き心地」だけでなく「プレイフル=遊び心」を求めるヨーロッパの人たちを中心に広く支持されています。
カンペールを履くことで「歩く」が単なる「移動時間」から「楽しい時間」へと変わる、それを日本の人たちに伝えていくことが我々の使命です。
業界未経験からの就任ということですが、不安はありませんでしたか?
株主であるサザビーリーグからお声を掛けていただいたご縁で、ファッション業界は全く未経験のまま社長に就任いたしました。それまではスポーツブランドやヨガスタジオなどの取締役として経営に携わってきましたが、「扱う商材は違えど、ビジネスの根底は変わらない」という信念を胸に、未経験の業界に不安ではなく期待を持って飛び込みました。
飲食店を経営している両親の背中を見て育ってきたからこそ身についた「商売人魂」や、アメリカンフットボール部でキャプテンとしてチームを率いてきた「リーダーシップ」が、今になってとても役に立っていると思っています。
社長就任後すぐにコロナ禍で経済は停滞し、苦労もあったのでは?
苦労、ですか。。。
外出自粛などにより、皆さんが靴を履いて外に出ることが少なくなりました。靴を買い替える人も少なくなったことで売り上げは一気に低迷しました。
そういう時、私はいつも「ピンチこそチャンス」と思うようにしています。苦しい時間は鍛錬の時間、神様が与えてくれた試練。乗り越えた先にはこれまでとは違った世界がありパワーアップした自分がいると思うと、むしろこれはチャンスをもらったのだと感謝の気持ちを持つことができます。
「苦しくても感謝、楽しくても感謝。」
そう思うようにしているので、苦しかったことはあっても苦労だと感じたことはないかも知れません。
就任後にまず行なったことはありますか。
既存社員とのコミュニケーションを取ることを重視しました。どんな人がいるのか、適材適所になっているか、社内での軋轢はないか、など全社員と1on1をして信頼関係を作ろうとしました。社長の役割は、社員のパフォーマンスを最大化することです。ビジネスとして数字を追い求めるからこそ、まずは自分も社員も楽しんで全力を出せる環境を作りたいと思って行動しました。
今後の展開をお聞かせください。
シューズの販売がビジネスの中心ですが、今後はバッグ、アパレル、雑貨などもラインナップを広げていく戦略がスペイン本社で検討されています。「歩く時間を楽しく」というコンセプトから「生活時間を楽しく」に変化していき、「カンペールがある日常はいつもよりちょっと楽しい気持ちになるね」とお客様に思ってもらえたら嬉しいです。
起業を志す人へメッセージをお願いします。
毎日元気に仕事ができていること、共に頑張れる仲間がいることに感謝の気持ちを持って過ごしてほしいと思います。「ありがとう」という言葉は、言われた方はもちろん、言った自分も幸せになる魔法の言葉です。ほんの少しでも良いことや嬉しいことがあったら「ありがとう」と言える人であってほしいと思います。その魔法の言葉が幸せの連鎖を生み、幸せな未来に繋がると思っています。
「株式会社カンペールジャパン」を詳しく知りたい方はこちら
https://www.camper-japan.jp